アンガーマネジメントジャーナル

日本アンガーマネジメント協会とは

「アンガーマネジメント」とは、1970年代にアメリカで始まった、怒りの感情をマネジメントするための心理トレーニング法です。怒りの感情を「マネジメントする」とは、「怒らなくなること」ではなく、怒りの感情と「上手に付き合う」ことを意味しています。

日本アンガーマネジメント協会では、「怒りの連鎖を断ち切ろう」の理念のもと、この「アンガーマネジメント」の考え方や技術を学ぶための様々な講座を開催し、また、この講座を開催できるファシリテーター、インストラクターの資格者養成を行っています。

2011年に創立された日本アンガーマネジメント協会は、ニューヨークに本部を置く「ナショナルアンガーマネジメント協会」の日本支部でもあります。

皆さん、こんにちは。このウェブマガジンをご覧いただき、誠にありがとうございます。当会は「怒りの連鎖を断ち切ろう」の理念のもと、アンガーマネジメントの普及活動をしています。

一人でも多くの方に、当会の活動内容や当会のファシリテーターの活躍を知っていただき、一緒にアンガーマネジメントに取り組んでいただきたいと考え、このウェブマガジンを制作しています。

アンガーマネジメントは、年齢、性別、職業、学位に関係なく、すべての人が簡単に、シンプルに繰り返しできるテクニック、方法、習慣です。

私たちと一緒に、アンガーマネジメントをしてみませんか?きっとあなたの人生をより意味のあるものへと変えるきっかけとなるでしょう。

日本アンガーマネジメント協会
代表理事 安藤俊介

アンガーマネジメントジャーナルとは

アンガーマネジメントに興味をお持ちの方に、「アンガーマネジメントとは何か?」「日本アンガーマネジメント協会はどんな活動をしているのか?」をお知りいただくために、さまざまなエピソードを集めてご紹介するウェブマガジンです。あなたのご興味・ご関心にお応えできるページがあれば幸いです。

Special Feature

アンガーマネジメントをより広く多くの人に届ける オンライン講座

2020年、新型コロナウイルスという未曽有の状況に見舞われ、その予防策として「三密」を避けるため、さまざまなもののオンライン化が急速に進みました。一般社団法人日本アンガーマネジメント協会でも、2020年6月アンガーマネジメントファシリテーター養成講座を皮切りに多くの講座をオンライン化。今回はアンガーマネジメントファシリテーター養成講座を中心に、オンラインで受講可能なアンガーマネジメントの講座についてご紹介します。

アンガーマネジメントファシリテーター養成講座オンラインコース

2020年6月に開講したアンガーマネジメントファシリテーター養成講座オンラインコース。講座内容や取得可能な資格は従来のアンガーマネジメントファシリテーター養成講座と変わりませんが、対面講義型の「2日間集中コース」とは異なるオンラインならではの特徴もあります。今回は、実際にオンラインコースを受講し、アンガーマネジメントファシリテーターになられた方の声も交えながらアンガーマネジメントファシリテーター養成講座オンラインコースのご紹介をします。

オンラインコース受講の流れ

2日間の講義を受講し、2日目の認定試験を経てアンガーマネジメントファシリテーターの資格を取得する2日間集中コースに対し、1ヶ月間オンラインで受講し、認定試験を受けていただくオンラインコース。まずは受講の流れを見てみましょう。

①受講生サイトのビデオ講義で予習

受講期間が始まり受講生サイトにログインすると、計15本、各10~15分のビデオ講義視聴が可能になります。オンラインミーティングツールZoomを用いて行われるオンラインライブ授業第一講までの約一週間は、テキスト、ビデオ講義、そして毎日配信されるメルマガ「毎日1分アンガーマネジメント」で自学自習を進めます。疑問点があれば、受講生サイトの「コミュニケーション」から講師に質問することもできるので安心です。

②2度のオンラインライブ授業

1ヶ月にわたる受講期間内には、各2時間、2度にわたるオンラインライブ授業が開催されます。実際に同期の受講生と顔を合わせ、講師の指導の下、アウトプットの練習を重ねながら日々の学びをより自分のものへと体得していきます。

③認定試験もオンラインで

受講期間の終わりには、アンガーマネジメントファシリテーター認定試験が行われます。試験も受験期間内であれば自分の都合に合わせてオンラインで完結するため、時間や場所に制限があるビジネスパーソン、土日の時間確保が難しい自営業の方、海外在住の方や子育て中の方と幅広い受講生の方にご受講いただいています。

受講生の声

動画の配信もあったので、分からないところや自分で練習をした後に、先生の動画を見直しをすることが出来るなど、対面ではしにくいこともできたことも良かったと思いました。

4月初旬の講座に申込を検討していましたが、コロナ禍で断念。その後オンラインでの講座開講を知り速攻申し込みました。

働き方の変容によりこれからはオンラインが一般的になる可能性が高いため体験を目的としました。

オンラインコース3つのポイント

オンラインコースには、オンラインでも充分にアンガーマネジメントの学びを深めていただくための仕組みがあります。1ヶ月の受講期間中、上手にご活用いただくことでご自身でもアンガーマネジメントを実践しながら、それを人に伝えていくためのテクニックを学ぶことが可能です。

①1か月間何度でも繰り返し視聴可能なビデオ講義

セミナー会場に足を運ぶことなく自分の好きな時間に好きな場所でビデオ講義を視聴することができます。Zoomというオンラインミーティングツールを使って開催されるオンラインライブ授業(2日間、各2時間、計4時間)以外は、ご自分のペースで学びを進めることが可能です。

②「毎日1分アンガーマネジメント」が受講期間中、毎日届く

アンガーマネジメントのポイントが詰まったメルマガ「毎日1分アンガーマネジメント」が毎日届きます。日々の課題に挑戦することで、無理なくアンガーマネジメントのトレーニングを続けることができます。1ヶ月後には自分の成長に驚くことでしょう。

同期の受講生や講師とコミュニケーションできる受講生サイト

受講期間中は受講生サイト上で同期の受講生や講師とコミュニケーションしながら、学びを深めることができます。ほかの受講生と講師とのやりとりを通しても、新たな視点を得ることができますよ。

受講生の声

自分のペースで勉強できたことがすごくよかったです。動画も何度も視聴し、途中で止めてメモしたりもできました。テキストも何度も読みました。2日間で受講するよりも学習量は多かったのではないかと思います。

オンライン受講でよかったと実感できたことは、1ケ月間アンガーマネジメントに考える時間があったことです。受講日に向けて予習復習を繰り返し、先に指示を頂いた参考図書を読み返しながらアンガーマネジメントに向き合えたことです。それは、2日間の短期集中の対面講座では実感できないことです。

自分のペースで受講できたことがよかったです。また毎日の課題を専用の掲示板に書き込みをしていたのですが、講師の安藤代表、小尻さんから的確かつ温かいアドバイスを頂き励みになりました。30日間受講者と向き合ってくれる体制は非常にありがたかったです。

長引くコロナ禍、徐々に身近なものになりつつあるオンライン受講。2日間集中コースも東京以外での開催は場所や回数が限られてしまうため、遠方にお住いの方や子育て中やこれからママになる方、なかなか2日間まとまった時間の取りづらいビジネスパーソンや自営業の方など、これまでとは違った受講生の皆さまにもお会いできていることをとてもうれしく感じています。

アンガーマネジメントファシリテーター養成講座については、オンライン無料説明会も開催していますので、ご不明な点やご心配な点がある場合はぜひご参加ください。

オンライン説明会の詳細はこちら

オンライン受講可能なアンガーマネジメント講座一覧

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会では、アンガーマネジメントファシリテーター養成講座以外にも、オンラインでご受講いただけるアンガーマネジメントの講座を多数用意しています。この機会にぜひ、アンガーマネジメントの講座をご受講ください。

こんな人におすすめ講座名/講座内容講座時間講座料(税別)
□中学生・高校生にアンガーマネジメントを伝えたい

□思春期の子育てにアンガーマネジメントを取り入れたい
アンガーマネジメント
ティーンインストラクター養成講座

協会指定の「アンガーマネジメントゲーム for teen」を使って、12歳~18歳までの子どもたちに怒りに振り回されず建設的な解決方法で感情マネジメントができるように指導ができるようになります。

3時間 受講料:20,000円
認定料:10,000円
□子育てにアンガーマネジメントを活かしたい

□小学校、幼稚園、保育園などでアンガーマネジメントを教えたい
アンガーマネジメント
キッズインストラクター養成講座

協会指定のワークブックを使い、5歳~小学校高学年までの子どもたちに感情教育のインストラクターとしてアンガーマネジメントを教えられるようになります。講座では子どものためのアンガーマネジメントの13コのワークの進め方、教え方を学んでいただきます。

4時間 受講料:20,000円
認定料:10,000円
□アンガーマネジメント診断を自分でできるようになりたい

□営業ツール、コーチングツール等として活用したい
アンガーマネジメント
診断講座

怒りの感情の特徴、傾向などぞ診断することのできるアンガーマネジメント診断システムを使えるようになるための講座です。身の回りの方をはじめ、社内、学校等で診断をご活用いただけます。
※アンガーマネジメント診断システム利用には別途利用料が必要です。

2時間 受講料:10,000円
□アンガーマネジメントの実践の仕方を学びたい

□アンガーマネジメントのトレーニングを伝えたい
アンガーマネジメント
トレーニング講座

協会監修のアンガーマネジメント手帳を使って、自分でどのようにアンガーマネジメントのトレーニングを重ねればよいのか理解し、21日間かけて実践できるようになるための講座です。※別途、1冊1,500円(税別)のアンガーマネジメント手帳をお買い求めいただきます。

3時間 受講料:10,000円
□アンガーマネジメントを初めて知った

□アンガーマネジメントをすぐに実践してみたい
アンガーマネジメント
入門講座

アンガーマネジメントの入門的な内容の講座です。アンガーマネジメントの基本的な考え方とすぐに使えるテクニックとして「3つのコントロール」を学びます。

90分 受講料:3,000円
□上手な叱り方を身につけたい

□パワハラにならない部下指導ができるようになりたい
アンガーマネジメント
叱り方入門講座

アンガーマネジメントの大原則である、「叱ることはOKだが、『他人・自分・モノを傷つけない』」方法で効果的に叱るための考え方、技術を学び、理解することを目指します。

90分 受講料:3,000円
□職場のパワーハラスメント対策を考えたい

□アンガーマネジメント的組織づくりを学びたい
アンガーマネジメント
パワーハラスメント防止入門講座

基礎的な法的知識に加えて、アンガーマネジメントをどのようにパワハラ防止に活かすのか、その考え方や具体的なテクニック等を学んでいただきます。人権を尊重しあい、誰もがいきいきと働けるアンガーマネジメント的組織づくりに重点を置いてお伝えします。

90分 受講料:3,000円

その他、日本アンガーマネジメント協会の講座についてはこちらをご確認ください

アンガーマネジメント研修もオンラインで

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会では、アンガーマネジメントの研修なども従来の対面型に加え、オンラインで提供しています。企業研修をはじめ、自治体、学校関連(幼稚園、大学含む)、教育委員会、PTA、カルチャーセンター講座などあらゆる組織から講演や研修のご依頼をいただき、さまざまな視点からニーズに応じて多くの対象者の皆さまにアンガーマネジメントをお伝えしています。

今回は日本アンガーマネジメント協会において研修営業としてアンガーマネジメントに関する講演、研修、コンサルティング等のご依頼やご相談の窓口を担当している岡田有加さんに、昨今のアンガーマネジメント研修について、お話を伺いました。

組織は感情を持つ人間の集合体。だからアンガーマネジメントが必要。

人間関係や組織文化を変えたいとか、人材育成に関するご相談などをいただくことも多いと伺いましたが、今、企業研修においてどのようなニーズがありますか?

岡田さん

ハラスメントに関する法律が施行されたこともあり、最近はハラスメント防止のためのアンガーマネジメントを導入したいというニーズが多いですね。また、部下や後輩のために、上手に叱れる(指導する)ようになりたいというニーズも多いです。
一貫して組織が求めていることは、個々人が怒りの感情のマネジメントができることだけでなく、一緒に働く仲間同士の人間関係構築に役立てたいということです。

なるほど。今なぜ、企業研修ではアンガーマネジメントがより必要とされ始めたのでしょうか?

岡田さん

企業には、自社を存続、発展させるという基本的なミッションがあります。そのため、成し遂げないといけない目標や目的が存在します。その目標達成に向けて、私たちは一緒に働く仲間と「協働」しています。その際に人間の持っている「感情」はよくも悪くも大きく影響しており、無視できないことと気付いたからだと思います。組織は、感情を持っている人間の集合体なのですから。

ITや人工知能などの技術革新によって、人間の手を介さなくても仕事は進めていけるようになりました。このような中で、これまでそれほど気にしていなかった人間の持つ感情が目立ってきたとも言えると考えています。特にネガティブな感情は、たちまち周囲に影響を及ぼします。悪影響とならないようネガティブな感情を育てさせない、生ませないという組織づくりが必要になったのです。良質なコミュニケーションでもって協働し、生産性や創造性を向上させるために必要な考え方といえます。

組織全体でアンガーマネジメントに取り組むことが、不毛な怒りを生まない組織づくりにつながる。

実際にアンガーマネジメント研修を実施されたクライアント様からはどのような声をいただいていますか?

岡田さん

社員同士の関係性が変わった、怒りでもってではなくお互い意見が言えるようになった、他者理解への余裕がもてるようになった、周囲への声掛けが変わってきた、アンガーマネジメントのキーワードが社内で飛び交うようになり笑顔が増えた、業務に集中できるようになった、細かいことが気にならなくなった、夫婦の仲もよくなった、といった個人的なことから、余計な衝突が無くなり会議の時間が短くなった、業績がアップした、離職率が下がった、といった組織としてのメリットに繋がった声も届いています。

現在、オンラインで受講可能なアンガーマネジメント研修として、どんなものがありますか?

岡田さん

弊会から提供している講座はすべて実施可能です。アンガーマネジメントをまずご理解頂くための90分の基礎講座をベースに、頂ける時間に合わせ、抱えられている課題の解決につながるようアンガーマネジメント視点でプログラミングしています。

これまで多くのご要望をいただき、ようやく開催が実現した弊会主催の公開研修も、おススメです。組織にアンガーマネジメントを根付かせるメリットからお伝えさせて頂いております。アンガーマネジメントを取り入れるってどんなものかしらとお考えの方にはとても参考になるかと思います。

また、「基礎講座」、「適切な叱り方講座」、「ハラスメント防止のためのアンガーマネジメント」のコンテンツから成る動画配信サービスもジワジワと人気プログラムになっていますね。まずは動画で社員全員が基礎知識を習得し、その後、集合型やオンラインなどでアンガーマネジメント実践やワークを通して体得していくプログラムも行っています。

組織全体にアンガーマネジメントの知識やスキル、視点が広がれば、皆で声を掛け合い、不毛な怒りを生まない組織づくりへと繋がっていきます。私たちは、それぞれの企業さまのあるべき姿に「アンガーマネジメント」がどんな役割を担うことができるか考えながら提供しています。

セルフマネジメントから組織マネジメントへ。イキイキと働ける日本社会のために貢献したい。

最後に、読者の皆さまへのメッセージをお願いします。

岡田さん

アンガーマネジメントはセルフマネジメントです。個々人がアンガーマネジメントの知識を学ぶことにより、「怒りの感情と上手に付き合う」だけでなく自己理解が深まります。そして他者に対する理解へと繋がっていくと、そこから他者との関係性が変わってきます。関係性が変わってくると「協働」の質が変わってくるでしょう。「協働」しながら目標達成し、さらに成長する組織を支える重要な力となる可能性を持っています。

セルフマネジメントから組織マネジメントへとつなげ、力強い組織づくりにアンガーマネジメントの視点から協力させて頂ければと思っています。私たちは、イキイキと働ける活気ある日本社会のために貢献していきます。

アンガーマネジメントの研修、講演、コンサルティングのご相談はこちらまでお寄せください。担当者が課題などをヒアリングしながら、ご要望に沿った内容をご提案します。

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