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アンガーマネジメントで家庭や学校をよい環境に

2015年07月07日

◆家庭や学校にあふれる「怒り」

皆さんの居場所となる家庭では、夫、妻や子どもに対して「怒り」の感情をもつことはありませんか。
「どうして家事を手伝ってくれないの?」「もっと優しい言い方はできないの?」「朝は自分で起きられないの?」
身近な存在であるがゆえに、家族に対する言葉もきつくなりがちです。

親がいつも「怒り」の感情をもって子どもたちに接している場合、子どもたちにどんな影響があるでしょうか。

家庭で親の「怒り」に触れ、いつも叱られている子どもは、学校で弱い立場の子どもたちをいじめてしまいます。いじめられた子どもは、さらに弱い子どもをいじめます。「怒り」の連鎖はずっと続いていくのです。

子どもたちは怒ると「死ね」「消えろ」などの暴言を吐き、ものを投げ、ひどいときには相手に怪我をさせてしまうこともあり、学校における子どもの暴力行為は年々増える傾向にあります。
平成20年度文部科学省の調査で、子どもの暴力行為の発生件数は、小学校6,484 件、中学校 42,754 件と報告されています(※)。

このことから子どもたちにとって暴力行為が、一つの問題解決の手段、感情のはけ口になっていることを読み取ることができます。こうした状況を克服できる術、何か有効な手立てはないものかと悩み、そしてその方法を模索している方々も多いことと思います。

◆子どもに対しても有効な方法

アンガーマネジメントに出会うまでは私自身も「怒り」に振り回されることが多く、いつも何かしらの「怒り」と向き合い、「怒り」にどう対応してよいか分からない一人だったのです。

「怒り」の感情は、次から次へと伝染してしまいます。誰かが教室で暴れたり、暴言を吐いたりすれば、それはまた、次の子どもたちに伝わっていきます。アンガーマネジメントではこうした「怒り」の連鎖を断ち切る具体的な方法を学ぶことができます。

アンガーマネジメントを受けてから「これは大人だけでなく、子どもたちに対しても有効な方法である」と思うようになりました。幼い頃から子どもたちが「怒り」と上手につきあう方法を身に付けていくことができたら、きっと大きな変化が子どもたちに起きることと思います。

◆大人の言葉が子どもを築く

アンガーマネジメントが多くの家庭や学校で実践されるようになれば、家庭や学校が居心地のよい環境となり、誰もが今よりももっと楽しく、生活しやすくなると思います。

ちょっとしたことでキレてしまう子どもたちの言動を「またいつものことか」と見逃さないことも重要です。とくに、幼い子どもたちにとって、保護者や教員からその都度かけられる言葉がその子の人生を築くといっても過言ではありません。

アンガーマネジメントを受けることで、家庭も学校もよい環境となって、うまく循環していきます。このことを念頭に置いて日々生活していきたいと願っています。

これから、家庭や学校などで起こっている具体的な場面を取り上げながら、皆さんと一緒にアンガーマネジメントについて考えていきたいと思います。

※出典:文部科学省 平成20年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」について(平成21年11月30日)

(文:三浦和美/編集:川嵜昌子