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皆さんは「怒り」の感情やその程度をどのように表現していますか?
伝えたい相手に正しく伝わっていますか?

「怒り」を表現する言葉は、たくさんあります。
怒る、頭に血がのぼる、憤りを覚える、イライラする、カチンとくる、堪忍袋の緒が切れる、キレる、逆上する、激怒する、怒髪天を衝く、腹が立つ、腹に据えかねる、はらわたが煮え繰り返る、憤慨する、目くじらを立てる、目を吊り上げる……。
日本語の表現は実に豊かです。
比較的新しい表現では、「激おこぷんぷん丸」が2013年ネット流行語大賞で銀賞を受賞しました。

ところが一方では、言葉の乱れや表現力の乏しさが指摘されることもあります。

◆うざい

先日60代の女性が、同居している高校生の孫について「こちらが何か注意しても『うざい』としか言わないから会話にならない」と嘆いていました。

文化庁が毎年実施している「国語に関する世論調査」平成26年度の結果が9月17日に公表されました。面倒臭いことや不快感・嫌悪感を表わすときに「うざい」と言うという割合を年代別にみると、16〜19歳では78%に対して、60代では4.7%、70代では1.1%と、年代によって大きな差がありました。

この結果をみると、「うざい」と言う若者に対して、苛立つ年配者がいることも納得できます。
ものごとの大小にかかわらず「うざい」の一言で終わらせる傾向に、表現のバリエーションが減り、感情の程度・強弱の感覚が鈍っていることが危惧されます。
「怒り」の感情を言葉でうまく表現できないと、暴力や破壊的な行動で表現してしまう場合もあり、感情を表現する語彙力を持つことは大切です。

また、言葉は時代とともに変化していきます。
若者の言葉が変化している現実も受け止める必要があるのかもしれません。

◆怒り心頭

「激しく怒ること」の慣用句として、「怒り心頭に達する」と「怒り心頭に発する」、どちらを使いますか?
平成24年度「国語に関する世論調査」では
「怒り心頭に達する」67.1%
「怒り心頭に発する」23.6%
という結果でした。
本来の言い方は後者の「〜発する」なのですが、「〜達する」を使う人が過半数なのです。怒るときに「頭にくる」と言うのが、混ざってしまったのでしょうか。

正しい言葉の知識を持った人は、間違った慣用句を聞くことで、イラっとすることもあると思います。
でも、そのうちによく使われる言葉が市民権を得る可能性もあるのです。

◆表現の幅を広げよう

「怒り」を感じたとき、「うざい」「ムカつく」「まったくもう!」など、とっさにつぶやく言葉がワンパターンになっていたら、内容や程度を表現する言葉のバリエーションを探してみましょう。
その「怒り」にぴったり合う言葉で表現してみてください。

(文:田辺有理子/編集:川嵜昌子

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