『怒らない100の習慣』

怒りに振り回されていると気づいたら試してほしい、シンプルなのに効果的な100のこと!

・瞬間的に沸騰する怒り
・時間が経つにつれてフツフツと増殖してくる怒り
・いつまでも引きずってしまう怒り
・他人から伝染されてしまう怒り
・自分に向けてしまう怒り

「怒り」は、なかなかコントロールできない感情のひとつ。
だからこそ、多くの人が悩み、毎日しんどい思いをしています。
職場の人々、家族、友人や知人、街で遭遇する他人――
人と関わる場面であれば、
怒りの感情がわく出来事が起こるのは仕方がないことです。

小学校の先生が、学級経営や職場の人間関係、保護者との関係において、怒りをコントロールしたり、相手に伝わるコミュニケーションを取ったりするための本です。そのために、「アンガーマネージメント」のメソッドやテクニックを用います。

「あの場では笑ってすませたけど、今になってだんだん腹が立ってきた」
そんな、思い出し笑にならぬ“思い出し怒り”に心を煩わされた経験のある人は多いのではないでしょうか。「次に会ったときにわざわざあらためて相手に抗議するのもおとなげない気がするし、そもそも自分が根に持ちすぎなんじゃないだろうか…」などと、思い出し怒りはなかなか気持ちの持って行き場がなく、頭の中でぐるぐると考えてしまう分、長期間にわたって引きずりがちなもの。
そんなやっかいなあとからわく怒りの感情をうまくコントロールし、心をスーッと楽にするための具体的な方法を1冊にまとめて紹介します。

コロナ禍で慣れないテレワークが続く中、漠然とした不安をかかえ、ストレスを溜め込む人が増えている。日本アンガーマネジメント協会には、「怒りっぽくなった」「イライラが募って仕事に集中できない」「仕事が進まず自分に腹が立つ」などの意見が多数寄せられ、個人での研修受講も増えているという。
「アンガーマネジメント」は怒ることを否定するのではなく、自らうまくコントロールして適切なコミュニケーションを促進する手法。コロナ禍の中で心身への負荷が高まる中、さらに注目を集めている。

●「自分への怒りをうまく扱える」のも必要なスキルに
「怒る」というと、「上意下達」「パワハラ上司」のようなイメージもあるが、個人のちょっとしたイライラ感情も立派な怒りである。怒りのコントールが必要なのは、上に立つ人に限るわけではなく、フラットな組織で協働して最大限パフォーマンスを上げるために、誰にも必要とされるスキルである。
本書の中での解決アプローチは、「自分がコントールできないことに悩まない」「怒りをお願いに変換する」「スルー力を鍛える」「~べきと言わない」など様々だが、著者が実際にアドバイスした内容を中心に執筆する。失敗話なども盛り込み、具体性に富むものとする。
なお、「なんでこんなことができないんだろう」「意思が弱いのはなぜだろう」と、自分を責めるのもれっきとした怒り。テレワークが増えて自分に向き合う時間が増える中、自分への怒りのコントロールも生産性向上と健康維持のために不可欠。こちらにも多くの紙幅をさいて解説する。

アンガーマネジメントの基本的な考え方や実践法はもちろんのこと、
価値観の相違のあるメンバーとのコミュニケーションのとり方をはじめとして、指導の仕方、叱り方、怒りに巻き込まれた時の対処法についても職場での事例を紹介しつつ解説しています。