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103,260件。

これは、2015年度に全国の児童相談所が対応した児童虐待件数です。統計を取り始めた1990年度から25年連続で過去最多を更新し、初めて10万件を超えたそうです。

10年間で3倍に増えている児童虐待。
加害者で一番多いのは誰だと思いますか?

加害者は、実母が52.4%(平成26年度)と最も多いのです。(次いで実父が34.5%)
(出典:厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000132381.html

 

◆可愛い子どもになぜ?

「子どもは可愛い」「児童虐待する親なんて信じられない!」と思っていた私も、気が付けばイライラして我が子に手をあげてしまったことがありました。

今、子育て中のお母さんを対象としたアンガーマネジメント入門講座を開催していますが、参加されるお母さんから「子どもが生まれるまで誰かを怒ることなんてほとんどなかったのに、今は毎日子どもに怒っています。」「自分がこんなに強い怒りの感情を持つなんて、子育てして初めて知りました」と言われる方も多いのです。

なぜ可愛い子どもに怒りをぶつけてしまうのでしょうか?

 

◆怒りは身近な対象ほど強くなる

母親が子どもに怒りを感じる理由の一つは、母親にとって子どもは一番身近な存在だから。
怒りは身近な対象にほど強くなるという性質があります。
十月十日の時間をかけて、母親のお腹の中でゆっくり育まれる赤ちゃん。
赤ちゃんはお腹の中で母親の声を聴き、へその緒を通して母親から栄養をもらい常に母子一緒の時間を過ごします。生まれてからの赤ちゃんのお世話も、ほとんどの場合は母親。
産前産後の母子は一心同体の状態がしばらく続きます。
赤ちゃんにとっても母親が全てであり、一番身近な存在なのです。

身近な対象ほど怒りが強くなるのは、「自分の思い通りに動いてほしい」という気持ちがあるから。ですが、「自分の思い通りに動いてくれない」のが子どもです。
母親がぐっすり眠りたくても、夜中にお腹が空いた赤ちゃんに泣いて起こされる。
ご飯をゆっくり食べたくても、赤ちゃんが泣いたら抱っこやオムツ替え。
子育ては、自分の思い通りにならないことの連続です。

 

◆母親の心はいっぱいいっぱい

産後の母親は、今までの生活から一変します。常に一緒にいる赤ちゃんのお世話で睡眠不足や疲労。慣れない初めての子育てへの戸惑い、不安、心配。社会から取り残されたような孤独感、疎外感。自分が育てなければという責任感が負担になったり、母親の心のコップはいっぱいいっぱいです。そんなネガティブ感情が溜まりに溜まって、怒りとなって一番身近な存在の我が子に向けられてしまうのです。

 

アンガーマネジメントは、ネガティブな感情でいっぱいになった母親の心のコップから、ネガティブ感情を減らしていったり(対処術)、心のコップを広げていく(体質改善)心理トレーニングです。
お子様連れで参加できるアンガーマネジメント入門講座も開催しています。
また、子どもにアンガーマネジメントを教えることのできる、認定取得講座のアンガーマネジメントキッズインストラクター養成講座もあります。
詳しくは、日本アンガーマネジメント協会ウェブサイトの「講座情報」をご覧ください。
あなたの子育てに、アンガーマネジメントはお役に立てるはずです。

 

文:小尻美奈(アンガーマネジメントキッズインストラクターマスタートレーナー)

 

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