プレスリリース

2016年06月06日

“怒り”をテーマにした調査結果を発表


6月6日“アンガーマネジメントの日”
を前に、“怒り”をテーマにした調査結果を発表
この人になら「怒られたい著名人」第1位は、
マツコ・デラックスさんが堂々の2連覇!
「よく怒っていそうな著名人夫婦」第1位は、
藤本敏史さん・木下優樹菜さん夫妻に決定!
イライラを感じた際の、夫婦の離婚への意識差も初めて判明!
女性の約2人に1人が、「イライラした際に離婚を考えたことがある」と回答!
~一般社団法人日本アンガーマネジメント協会、全国516人の20~59歳の既婚男女を対象に意識調査~

日本アンガーマネジメント協会(所在地:東京都港区、代表理事:安藤俊介)は2015年より、6月6日を「アンガーマネジメントの日」と制定。一般社団法人日本記念日協会によって記念日として正式認定されています。
この6月6日の記念日を前に、当会では全国の20歳~59歳までの既婚男女516人を対象に『怒り』に関するアンケート調査を実施しました。

結果、この人になら「怒られたい著名人」第1位は2015年の調査に続き、2年連続でマツコ・デラックスさんが選出されました。また「パートナーによく怒っていそうな著名人夫婦は誰ですか?」の質問には、藤本敏史さん・木下優樹菜さん夫妻が最多票を獲得しました。今回、併せて出題した「イライラした際、離婚を考えたことがありますか?」という質問には、男性の約3割が「ある」と回答。一方、女性は約2人に1人が「ある」と答えた事から、イライラを感じた際の、夫婦の離婚への意識に大きな差が存在する事が初めて明らかになりました。詳しい調査結果に関しましては、下記をご覧ください。

調査①:マツコ・デラックスさんが2年連続で「怒られたい著名人」第1位に選出!

怒られたい著名人は誰ですか?5名までお答えください(複数回答)
第1位 マツコ・デラックス 18.4%
第2位 松岡修造 7.9%
第3位 タモリ 2.9%
第4位 天海祐希 2.3%
第5位 松本人志 1.9%
第6位 北野武 1.9%
第7位 林修 1.7%
第8位 坂上忍 1.7%
第9位 真矢みき 1.5%
第10位 有吉弘行 1.3%

【調査概要】
サンプル数:516人
調査対象者:日本全国の20~59歳既婚男女
調査方法:インターネットリサーチ
調査時期:2016年5月20日~5月21日
調査内容:「夫婦間の怒り」について単一回答、複数回答にて調査を行い分析

【6月6日はアンガーマネジメントの日 記念日の由来】
ニューヨークに本部を置くナショナルアンガーマネジメント協会唯一の日本支部である一般社団法人日本アンガーマネジメント協会は、理念である「怒りの連鎖を断ち切ろう」という想いを伝えることが目的です。怒りの感情のピークが「6」秒であることと、怒りを日本では「ムカムカする」と表現することもあるため、ム(6)カ ム(6)カの語呂合わせから6月6日に制定しています。

分析①:現代人は「的確に」「正論で」「筋が通った」“納得できる怒り”を求めている!

マツコ・デラックスさんが2015年に続き、2年連続となる「怒られたい著名人」1位に選出されました。マツコさんに投票した理由では「的確にはっきり言ってくれそう」(30代/女性)「正論で、相手の気持ちも汲みながら叱りそう」(30代/女性)「筋が通っていて納得できそう」(20代/女性)「といった意見が並びました。近年、度を超えた“怒り”がパワハラに結びつくなど、“怒り方”が問題視される事があります。しかし今回の調査を通じて、実は現代人は“納得できる怒り”をぶつけてくれる存在を求めていることが分かりました。2位に選ばれた松岡修造さんへの投票理由には「ただ怒るのではなく前向きにしてくれそう」(20代/女性)「喝を入れてくれそう」(40代/女性)のような“ポジティブな怒り”に支持が、3位のタモリさんには「優しく的確に指摘してくれそう」(50代/女性)「怒っても優しそう」(30代/男性)等、“優しい怒り”を期待している点が特徴的でした。
その他、林修さん(7位)への投票者から「理路整然としっかりした理由で怒られてみたい」(50代/女性)「論理的に間違いを指摘してほしい」(50代/男性)といった“論理的な怒り”に賛同する意見、坂上忍さん(8位)に対して「的確に悪いところと改善策を言ってくれそう」(20代/男性)「正論を言ってくれそう」(50代/女性)「筋が通っている」(30代/女性)と、マツコ・デラックスさんと同じく“納得できる怒り”を求める声が多数挙がりました。

調査②:最近話題になった夫婦から、定番の鬼嫁・恐妻家夫婦が集う中、フジモン&ユッキーナ夫妻が第1位に!

パートナーによく怒っていそうな著名人夫婦は誰ですか?(複数回答)
第1位 藤本敏史・木下優樹菜 20.7%
第2位 北斗晶・佐々木健介 11.6%
第3位 石田純一・東尾理子 2.7%
第4位 川崎麻世・カイヤ 2.7%
第5位 片岡愛之助・藤原紀香 2.5%

分析②:“かかあ天下”イメージが強い夫婦が第1位に。“おしどり夫婦”“年の差夫婦”がこれに続く!

調査の結果、藤本敏史さんと、木下優樹菜さん夫妻が最も「パートナーに怒っていそうな著名人夫妻」に選ばれました。投票理由は「木下さんがはっきりとものを言いそう」(20代/女性)「木下さんがよく怒りそう」(30代/男性)等、妻・木下優樹菜さんの、テレビを通して見る強気な振る舞いから連想された意見が多数を占めました。また藤本さんに対しては「優柔不断そうに見える」(50代/男性)「尻に敷かれていそう」(20代/男性)と、柔和な旦那像を思うコメントが寄せられ、“怒り”と、その“かかあ天下”ぶりが関連付けられました。2位に選ばれた北斗晶さん・佐々木健介さん夫妻には「北斗さんが旦那さんを怒っていそうだけど、基本的には仲が良さそう」(50代/女性)「怒ったような発言で愛情表現をしているように思う」(40代/男性)のような声が集まり、実は“おしどり夫婦”のイメージを持たれていました。3位の石田純一さん、東尾理子さん夫妻には「年齢差により、価値観が違いそう」(40代/男性)「年の差があり、察することが大変そう」(30代/男性)といった、“歳の差婚”を原因とする価値観の違いが“怒り”に繋がると考えられていました。
以上の結果から、芸能界の夫婦間における“怒り”は、実はイメージによって意味合いが各々異なることが判明しました。

調査③:女性の約2人に1人が「イライラした際、離婚を考えたことがある」!

イライラした際、離婚を考えたことがありますか?(単一回答)

分析③:「イライラした際、離婚を考えたことがある」男性は約3割だが、女性は約5割が「ある」と回答。夫婦の離婚への意識差が初めて判明!

「イライラした際、離婚を考えたことがありますか?」という問いに対して、女性は49.0%、つまり約2人に1人が「ある」と回答しました。一方、男性で「ある」と回答した割合は30.3%に過ぎませんでした。この結果から、イライラを感じた際に、夫婦間で離婚に対する意識の差が存在することが初めて判明しました。
両者の「離婚を考えた原因」には異なる傾向が見られました。「総合的に」(30代/男性)「あまりに理不尽」(30代/男性)「わりとよくあるので分からない」(50代/男性)「全体的に」等、男性は包括的・抽象的な理由が大半を占めました。一方、「地震の際に自分だけ逃げる」(40代/女性)「自分だけが大変だとアピールし、妻や子どものことを配慮しない」(30代/女性)「ものすごく長い変な名前の微生物の名前を言えるのに、話しておいた予定をすぐ忘れることが何回か重なった時」(30代/女性)等、女性は非常に具体的なエピソードと共に離婚を考えた際の理由を挙げました。これらの比較から、イライラした際、男性は抽象的に、女性は具体的に離婚について考えていることがわかりました。この考え方の差が離婚への意識の差に繋がっているのでしょうか。

調査④:夫と妻で“怒り”の対処方法は真逆!パートナーへの“怒り”を、夫は黙し、妻は伝える!

男性:パートナーへのイライラを、どのように伝えますか?(複数回答)
第1位 伝えず、自分の中で処理する 51.4%
第2位 パートナーに直接話す 39.9%%
第3位 メールやLINE等のメッセージアプリを使って伝える 2.9%
第4位 書置き手紙や手紙等、メッセージを書いて伝える 2.4%
第5位 SNSへの書き込みを通して伝える 1.0%
女性:パートナーへのイライラを、どのように伝えますか?(複数回答)
第1位 パートナーに直接話す 58.2%
第2位 伝えず、自分の中で処理する 35.6%
第3位 メールやLINE等のメッセージアプリを使って伝える 7.7%
第4位 書置き手紙や手紙等、メッセージを書いて伝える 3.8%
第5位 家族や友人を通して伝える 1.9%

分析④:パートナーへの“怒り”を感じた際、夫は“怒り”を伝えず、自分の中で処理する人の割合が、妻は夫に直接話す割合が最多数に!

「パートナーへのイライラをどのように伝えますか?」の質問に、男性は「伝えず、自分の中で処理する」人の割合が、女性は「パートナーに直接話す」人の割合がそれぞれ最多数になりました。また自由回答では、女性のコメントがほぼなかった一方で、「伝えない」(30代/男性)「態度で示す」(20代/男性)「時間で解決」(50代/男性)と、男性からはいった意見が挙がり、ここでも“怒り”を言語化しない男性の傾向が垣間見えました。
本調査を通して、“怒り”を自己で処理する夫と、コミュニケーションを図ることで解決をしようとする妻の、それぞれの行動の違いが鮮明になりました。“怒り”を感じた際に生じる、男女の行動の相違や、その意図を理解し合うことで、夫婦間の相互理解が進むのかもしれません。

■調査結果まとめ■

調査①:現代人は「的確に」「正論で」「筋が通った」“納得できる怒り”を求めている
調査②:“かかあ天下”イメージが強い夫婦が第1位に。“おしどり夫婦”“年の差夫婦”がこれに続く!
調査③:「イライラした際、離婚を考えたことがある」男性は約3割だが、女性は約5割が「ある」と回答。夫婦には、イライラを感じた際、離婚への意識差が存在する。
調査④:パートナーへの“怒り”を感じた際、夫は“怒り”を伝えず、自分の中で処理する人の
割合が、妻は夫に直接話す割合が最多数に!

《日本アンガーマネジメント協会 代表理事 安藤俊介の考察》

調査①の考察

近年、学校でも会社でも褒めて伸ばそうという風潮が強かった結果、怒り慣れていない上司と怒られ慣れていない部下が一緒に働く職場が増えました。
また、パワハラに対する意識の高まりは、より怒りにくい環境をつくっていると言えます。 そんな環境の中、上手に怒られたいというニーズが高まっています。多くの人は怒られたくないと思っているとは考えられますが、一方でどうせ怒られるなら、的確に、正しく、筋を通して怒られたいと考えている人が多いということが調査から伺えました。 怒られたい著名人として2連覇を果たしたマツコ・デラックスさんは超がつくほどの人気者でありながら、弱い立場の人の視点を持つことができ、誰に対しても公平に怒ることができている点が多くの人に好感を持たれている理由でしょう。 人によって怒ることを変えないということは、怒っても人に好かれる人になるための大きな条件と言えます。

調査②の考察

調査から見えるのは、比較的、妻が発言力がある家庭の方が夫が発言力がある家庭よりも、よく怒っていそうなイメージがあるということです。今の時代、亭主関白よりもかかあ天下的な家庭の方がより怒っているイメージを持たれるということでしょう。 亭主関白はビジュアルとして外からは見えにくく、かかあ天下は外からイメージとしてつきやすいことが考えられます。そういう意味では、仮に夫婦間に問題があったとしても外から見えやすいかかあ天下の方が、問題が複雑にならないうちに助けが入る余地があり、離婚に結びつきにくい可能性があります。

調査③の考察

調査から見えるのは、妻は離婚を考える時、非常に現実的に考えており、夫は漠然と考えていることがわかりました。 妻が離婚を考える時に具体的であるということは、離婚した後のことを現実的にとらえ、どのようにすればよいのかまで考えていることが伺えます。そのため、離婚時には思い切った決断をしやすいのではないかと思われます。 一方で夫は離婚を考えるといっても、それほど現実的なこととは考えておらず、いざ実際に離婚という段階になった時に慌てる人が多くなるのではないかと思われます。 この離婚に対する温度感、現実感の違いは時間が経てば経つほど乖離していくことが想像されます。そのため、夫婦間で早い段階で、離婚などが現実となった時のことなどを話し合っておくことで、温度感を小さくでき、引いては夫婦間を安定させることができるでしょう。

調査④の考察

女性は怒りを共感してもらうために言語化をし、男性は怒りを共感してもらうために態度を使うという違いが見えたことは非常に興味深いところです。この違いはコミュニケーションをとる時に大きなギャップを生み、スレ違いなどの原因となることが考えられます。
妻は夫に話を聞いて欲しいと思うものの、夫はそれくらいのことは話さなくてもお互いにわかるはずという価値観の違いは時間が経つにつれて埋めがたいものなる危険性があります。普段から、些細と思われるようなことでもお互いに言語化し、伝えることでより円満な夫婦関係が築けるでしょう。

【アンガーマネジメントとは】

アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで開発された、怒りの感情と上手に付き合う(マネジメントする)ための心理トレーニングです。
アンガーマネジメントを学ぶことによって、自分自身の怒りを理解し、感情のコントロールをしたり、ポジティブな考えを生み出せ、また周囲との良好な人間関係を成立させることができます。プログラム開発当初は、DVや差別、軽犯罪者に対する矯正プログラムとしてカリフォルニア州を中心に確立され、現在では全米の教育機関や企業でも広く導入され、教育・職場環境の改善、学習・業務パフォーマンスの向上を目的に、長年活用されています。

2001年頃より、アンガーマネジメントの社会での必要性がより高まり、プログラムの普及が急激に加速しました。現在アメリカ国内では、1,500名以上の認定ファシリテーターが所属するナショナルアンガーマネジメント協会(National Anger Management Association)をはじめ、アンダーソン・アンド・アンダーソン(Anderson and Anderson)やMFTNY(Marriage and Family Therapy of New York)などが組織されており、ビジネスパーソン、政治家、弁護士、医師、スポーツ選手、俳優など、職業にとらわれず、実に様々な人達が、よりよい生活や人間関係を手に入
るために「アンガーマネジメント」を取り入れています。

怒りの根本には、実は様々な感情が隠されています。その感情が何なのか?自分の怒りが起こる原因は一体どこからなのか?アンガーマネジメントを学ぶ事によって、自分自身の怒りを理解し、コントロールしたり、癒したり、ポジティブなものへ変換させたりすることができます。それにより、自分の中でたくさんの変化が生まれ、感情がさらに豊かになり、職場での問題解決や夫婦や友人、人間関係全般、自分の周りに関係するあらゆる物事に良い循環が生まれるようになります。

近年アンガーマネジメントは、日本をはじめ世界でもその重要性を認められ、公的機関や企業、教育現場、医療現場などで導入が始まっています。日本でも、世界最大組織であるナショナルアンガーマネジメント協会(アメリカ)の日本支部として、2011年6月に一般社団法人日本アンガーマネジメント協会を設立させ、文部科学省も重要視する「アンガーマネジメント」を社会に浸透させています。

【アンガーマネジメントファシリテーターとは】

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会が公認する、アンガーマネジメントのプロフェッショナル。同協会が実施する、アンガーマネジメントファシリテーター養成講座(http://urx2.nu/pFcn)を受講し、アンガーマネジメントのスキル・知識を認められた人物に付与される資格。アンガーマネジメントファシリテーターになることで、アンガーマネジメントの基礎的な知識を伝える「アンガーマネジメント入門講座」を日本アンガーマネジメント協会公認の下で開講したり、自身が提供する研修メニューの一つとしてアンガーマネジメントを取り入れることができるようになる。
近年、教員のアンガーマネジメントファシリテーター取得を推進する教育委員会も現れ、ビジネス、教育などあらゆるシーンで活躍の場が広がっている。

【一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会】

法人名:一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会
代表者:代表理事 安藤 俊介
所在地:〒108-0023 東京都港区芝浦3-14-8 芝浦ワンハンドレッドビル6階

安藤 俊介(あんどう しゅんすけ)

怒りの感情コントロール専門家。怒りの感情と上手に付き合う(マネジメントする)ための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の日本の第一人者。
ニューヨークで働いていた際、イライラ、怒りに振り回される自分に苦しんでいたところ、「アンガーマネジメント」に出会う。怒りを理解し、うまくマネジメントする手法を実践するうちに、自分自身が生まれ変わったことを実感する。世界で15人しかいない最高ランクのトレーニングプロフェッショナルにアメリカ人以外では唯一登録されている。

代表著書


怒りに負ける人
怒りを生かす人

出版社:朝日新聞出版
2016年3月発行/¥1200+税
ISBN:978-4-022-51367-0

この怒り 何とかして!!と思ったら読む本
出版社:リベラル社

2015年2月発行/¥1,200+税
ISBN:978-4-434-20324-4

イラッとしない思考術
出版社:ベストセラーズ

2014年11月発行/¥1,400+税
ISBN:979-4-584-13604-1


【メディア出演実績】

TV :NHK「おはよう日本」、日本テレビ「NEWS ZERO」、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」 等
新聞:朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、日本経済新聞、産経新聞、日刊スポーツ、夕刊フジ 等
雑誌:AERA、PRESIDENT、週刊東洋経済、anan、MORE、BAILA、美的、UOMO、GQ JAPAN、ALBA 等

【アンガーマネジメント 導入実績】

企業:三井物産株式会社、野村証券株式会社、スカイマーク株式会社、SMBCコンサルティング株式会社 等
教育関連:東京都教育委員会、神奈川県教育委員会、奈良県教育委員会、埼玉県立飯能南高校 等
アスリート:片山晋呉(プロゴルファー)、前園真聖(元プロサッカー選手) 等