2018年03月22日
日本アンガーマネジメント協会が“女性の働き方改革に対する考え方”に関して調査結果を発表!「理想の働き女子」も選出!
“女性の働き方改革に対する考え方”に関して調査結果を発表!
「人間関係(パワハラ含む)・給与・時間」
その中で、全体の93%が複業(副業)、自己実現に活かせる資格取得に意欲的と判明!
また、「理想の働き女子」第1位には女優の天海祐希さんが選出!
怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の普及を行う、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会(所在地:東京都港区、代表理事:安藤俊介)は、「4月の入社シーズン」を前に、日本全国の「現在働いている女性(雇用形態は問わない)」の合計208人を対象に“女性の働き方改革に対する考え方”のアンケートを実施しました。
当会は昨今、大きな注目を集めている「働き方改革」について、女性自身が女性の働く環境について“改革すべき”と感じていることに“怒り”が関係しているのではないか、それは“怒り”の感情コントロールを学ぶことによって解決できるのではないか、と仮説を立て検証しました。
そこで本アンケートを実施したところ、「働く中で、『辞めたいと思った』または『実際に辞めた』ほどの怒りや不満を感じたことがありますか?」の質問に対して、調査対象となった「現在働いている女性」の83.2%が「ある」と回答。また、「その中で最も怒りや不満を感じたのは何に対してですか?」という質問には、83.2%が上司や部下との関係やパワーハラスメントなどの「人間関係」、39.3%が「給与面」、28.3%が「働く時間」の融通のきかなさと回答し、現代の働く女性の多くが、「人間関係・給与・時間」が原因で会社を辞めたいと思うほどの怒りや不満を感じていることがわかりました。詳しい調査結果に関しましては、下記をご覧ください。
あなたは、働く中で、「辞めたいと思った」または「実際に辞めた」ほどの怒りや不満を感じたことはありますか? ※今までに勤めていた会社でのご経験についてお答えください。 |
人数 | |
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第1位 | ある | 83.2% |
第2位 | ない | 16.8% |
その内、何に対して怒りや不満を感じましたか?(複数回答可) ※今までに勤めていた会社でのご経験についてお答えください。 |
人数 | |
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第1位 | 上司、部下との「人間関係」がうまくいかなかった | 46.8% |
第2位 | 「給与面」で納得がいかなかった | 39.3% |
第3位 | 「パワーハラスメント」 | 36.4% |
第4位 | 「働く時間」の融通のきかなさ | 28.3% |
第5位 | その他 | 8.7% |
第6位 | 「働く場所」の融通のきかなさ | 6.9% |
第7位 | 「女性であるが故の昇格」の難しさ | 6.9% |
第8位 | 「セクシャルハラスメント」 | 6.9% |
第9位 | 複業(副業)をすることができなかった | 2.9% |
第10位 | 「マタニティハラスメント」 | 0.6% |
■『パワーハラスメント』
※業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与えられること
■『セクシャルハラスメント』
※性的ないやがらせのこと
■『マタニティハラスメント』
※妊娠・出産をきっかけに職場で精神的・肉体的な嫌がらせを受けたり、妊娠・出産を理由とした解雇や雇い止めで不利益を被ったりするなどの不当な扱いをうけること
分析①:女性が働く中で、退職したいと思うほどの怒りや不満を感じた3要因は、「人間関係(パワハラ含む)・給与・時間」だった!
調査の結果、調査対象となった「現在働いている女性」のうち、83.2%もの人が、働く中で退職理由に影響するほどの怒りや不満を感じたことがあると回答し、その要因の83.2%が上司や部下との関係やパワーハラスメントなどの「人間関係」、39.3%が「給与面」、28.3%が「働く時間」の融通のきかなさということが判明しました。
つまり、女性が働く中で感じる怒りや不満の多くは「人間関係・給与・時間」であり、「働き方改革」によってその3点が改善されれば、より女性が働きやすい環境になると考えられます。また、それぞれ「体調面のことでなかなか理解が得られないこと(女性/33歳/奈良)」、「同じ立場給与で、責任が重すぎる(女性/43歳/静岡)」、「人が足りず、私1人で毎日のように残業していた(女性/58歳/兵庫)」、といったコメントが集まりました。
■調査結果まとめ■
①女性が働く中で、退職したいと思うほどの怒りや不満を感じた3要因は、「人間関係(パワハラ含む)・給与・時間」
②全体の93%が「複業(副業)、自己実現に活かせる資格を取ってみたい」と考えており、資格取得の需要が高まっている
③仕事や複業(副業)、自己実現に活かせる資格を取得するために必要な環境は「賃金引上げ・長時間労働の是正」
④「理想の働き女子」第1位に選出されたのは「怒られたい著名人」で常に上位、女優の天海祐希さん
今後、お金を出して勉強をして仕事や複業(副業)、自己実現などに活かせる資格を取ってみたいと思いますか? | 人数 | |
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第1位 | 機会があれば取ってみたい | 72.1% |
第2位 | 是非取ってみたい | 20.7% |
第3位 | 取りたくない | 7.2% |
分析②:全体の93%が「複業(副業)、自己実現に活かせる資格を取ってみたい」と考えており、資格取得の需要が高まっている
調査の結果、93%もの働く女性が、お金を出して勉強し、「複業(副業)、自己実現に活かせる資格を取ってみたい」と考えていることが判明しました。
このことから、昨今の働く女性は複業(副業)、自己実現に興味を持っており、また、それを活かせる資格取得の需要が高まっていると考えられます。
また、「取りたくない」と回答した7.2%の理由としては、「お金を出してまで取りたくない(女性/57歳/神奈川)」、「資格を取っても、自身の働ける条件の見あった職場があるのか不明(女性/32歳/東京)」、「お金も時間も余裕がない(女性/38歳/
新潟)」など、金銭・時間的な問題を不安視する回答が多くありました。
仕事や複業(副業)、自己実現などに活かせる資格を取得するためには、どういう環境が必要だと思いますか? | 人数 | |
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第1位 | 資格取得の取得補助制度 | 27.4% |
第2位 | 残業を無くす | 27.4% |
第3位 | 資格取得がしやすい講座の日時設定 | 21.2% |
第4位 | 家族の協力 | 17.8% |
第5位 | 資格の存在を知るためのツール(広告やチラシ、講習会など) | 5.3% |
第6位 | その他 | 1.0% |
分析③:仕事や複業(副業)、自己実現に活かせる資格を取得するために必要な環境は「賃金引上げ・長時間労働の是正」
調査の結果、「仕事や複業(副業)、自己実現に活かせる資格を取得するためには、どういう環境が必要ですか?」という問いに対して、それぞれ同率1位27.4%の人が「資格取得の取得補助制度」、「残業を無くす」が必要と回答しました。
このことから、「働き方改革」項目内の「賃金引上げ・長時間労働の是正」による、金銭・時間的な補助が必要とされていることが判明しました。
あなたが思う、理想の働き女子は誰ですか? | 人数 | |
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第1位 | 天海 祐希さん(女優) | 27人 |
第2位 | 篠原 涼子さん(女優) | 24人 |
第3位 | 阿川 佐和子さん(エッセイスト) | 23人 |
第4位 | 水卜 麻美さん(アナウンサー) | 22人 |
第4位 | 石田 ゆり子さん(女優) | 22人 |
第6位 | 木村 佳乃さん(女優) | 13人 |
第6位 | 有働 由美子さん(アナウンサー) | 13人 |
第8位 | YOUさん(タレント) | 9人 |
第8位 | 米倉 涼子さん(女優) | 9人 |
第10位 | 黒柳 徹子さん(タレント) | 8人 |
分析④:今の働く女性は「自由に生きる真っ直ぐな女性」に憧れている
調査の結果、働いている女性が選ぶ「理想の働き女子」第1位に選ばれたのは、女優として活躍する天海 祐希さんでした。天海さんは同協会が毎年6月6日のアンガーマネジメントの日を前に発表する「怒られたい著名人」ランキングでも2年連続でトップ5(女性では両年1位)に選出されており、「理想の働き女子」としても堂々の1位となりました。
また、本ランキング4位の水卜 麻美さんも、2017年の「怒られたい著名人」ランキングではトップ10入りを果たし、
2018年3月に発表された「理想の上司ランキング」(明治安田生命調べ)では、2年連続で1位に輝いています。
このことから、今の働く女性は結婚の有無、働き方問わず、生き方に自由な考えを持ち、自分の信念を真っ直ぐ貫いている女性に憧れる傾向があると考えられます。
【調査概要】
■サンプル数:280人
■調査対象者:「現在働いている女性(雇用形態は問わない)」
■調査方法:インターネットリサーチ
■調査時期:2018年2月26日~2月27日
■調査内容:“女性の働き方改革に対する考え方”について単一回答、複数回答にて調査を行い分析
《日本アンガーマネジメント協会 代表理事 安藤俊介の考察》
アメリカではアンガーマネジメントの受講者は8:2で男性の方が多いとされています。これは生物学的には男性の方がホルモンの関係で攻撃性が高いと考えられているからです。ところが、日本では6:4で女性の方がアンガーマネジメントの受講者数は多くなっています。アメリカ人のアンガーマネジメントファシリテーター(協会公認講師)からすると、この状況は非常に奇妙な結果に映るようです。
日本で女性の方がアンガーマネジメントの受講者が多い大きな要因の一つとして、日本社会での女性の働きにくさが背景にあると考えられます。その要因が今回の調査で「人間関係(パワハラを含む)、給与、時間」としてよく現れています。
働く中で辞めたい、あるいは実際に辞めたことのある女性は8割以上にも及びます。労働不足が叫ばれる現在において、8割以上の女性が辞めたいと思ったことがあるというのは由々しき事態です。辞めたいと思っている人の生産性が落ちるのは想像に難しくなく、女性が働きにくい環境をつくっていることは企業としては大きな機会損失を作っていることに結びつくでしょう。
複業(副業)、自己実現のために資格をとってみたいと思っている人は実に9割以上にもなります。これは非常に高い成長志向があり、自分の能力に投資をしたいとこれだけ多くの人が考えていることは、日本社会、経済にとって非常に明るい傾向です。ただ、その一方でその資格取得に向けて、お金、時間が大きなネックになっていることも伺えます。社会全体としてお金、時間の問題を解決することで、自己投資する人が増え、それは能力の向上が見込まれ、引いては社会全体としての生産性向上に寄与することが期待されます。
働き方改革の中では、単純に今働いている時間を短くすれば良いということではなく、自己投資にお金と時間をかけられるようになる制度、体制を整えることが、本来の働き方改革の目指している生産性の向上に向かうことになるでしょう。
【アンガーマネジメントとは】
アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで開発された、怒りの感情と上手に付き合う(マネジメントする)ための心理トレーニングです。アンガーマネジメントを学ぶことによって、自分自身の怒りを理解し、感情のコントロールをしたり、ポジティブな考えを生み出せ、また周囲との良好な人間関係を成立させることができます。プログラム開発当初は、DVや差別、軽犯罪者に対する矯正プログラムとしてカリフォルニア州を中心に確立され、現在では全米の教育機関や企業でも広く導入され、教育・職場環境の改善、学習・業務パフォーマンスの向上を目的に、長年活用されています。
近年アンガーマネジメントは、日本をはじめ世界でもその重要性を認められ、公的機関や企業、教育現場、医療現場などで導入が始まっています。日本でも、世界最大組織であるナショナルアンガーマネジメント協会(アメリカ)の日本支部として、2011年6月に一般社団法人日本アンガーマネジメント協会を設立させ、文部科学省も重要視する「アンガーマネジメント」を社会に浸透させています。
【一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会】
法人名:一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会
代表者:代表理事 安藤 俊介
所在地:〒108-0023 東京都港区芝浦3-14-8 芝浦ワンハンドレッドビル6階
安藤 俊介(あんどう しゅんすけ)
怒りの感情コントロール専門家。怒りの感情と上手に付き合う(マネジメントする)ための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の日本の第一人者。
ニューヨークで働いていた際、イライラ、怒りに振り回される自分に苦しんでいたところ、「アンガーマネジメント」に出会う。怒りを理解し、うまくマネジメントする手法を実践するうちに、自分自身が生まれ変わったことを実感する。世界で15人しかいない最高ランクのトレーニングプロフェッショナルにアメリカ人以外では唯一登録されている。
【厚生労働省「職場のパワーハラスメント防止対策についての検討会」委員に就任】
2017年4月、厚生労働省は、職場のパワーハラスメント防止対策を強化するための方策の検討を行うため、有識者や労使関係者からなる「職場のパワーハラスメント防止対策についての検討会」の設置を発表し、当会代表理事の安藤も委員に就任した。
「職場のパワーハラスメント防止対策」は、働く方々が健康で意欲を持って働く上で重要な課題で、今年3月に決定した「働き方改革実行計画」(働き方改革実現会議決定)においても、「労働者が健康に働くための職場環境の整備に必要なことは、労働時間管理の厳格化だけではない。上司や同僚との良好な人間関係づくりを併せて推進する。このため、職場のパワーハラスメント防止を強化するため、政府は労使関係者を交えた場で対策の検討を行う」とされたことを踏まえ、厚生労働省はこの検討会を設置することになった。
【メディア出演実績】
TV :NHK「おはよう日本」、日本テレビ「NEWS ZERO」、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」等
新聞:朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、日本経済新聞、産経新聞、日刊スポーツ、夕刊フジ 等
雑誌:AERA、PRESIDENT、クーリエジャポン、anan、MORE、BAILA、美的、UOMO、GQ JAPAN、ALBA 等
【アンガーマネジメント 導入実績】
企業:三井物産株式会社、野村証券株式会社、スカイマーク株式会社、SMBCコンサルティング株式会社 等
教育関連:東京都教育委員会、神奈川県教育委員会、奈良県教育委員会、埼玉県立飯能南高校 等
アスリート:片山晋呉(プロゴルファー)、前園真聖(元プロサッカー選手) 等
【講座概要】(https://www.angermanagement.co.jp/seminar)
■講座:
アンガーマネジメント「入門講座」、「ファシリテーター養成講座」、
「キッズインストラクター養成講座」、「叱り方入門講座」、「怒らない体操講座」など
■費用:3,240円(税込)~
■受講条件:講座の種類によって異なる