コラム
怒りはどんな性質をもっているの?
ある主婦向けテレビ番組が「イライラの原因は?」という調査を行なったところ、
1位 子供
2位 夫
3位 自分
という結果が出ました。
この結果、皆さんどう思われますか?
「あー、わかる!!」という方、じつは多いのではないでしょうか?
私も子育てママ向けの講座で、「子供が片付けなくて、イライラする」「夫の行動が自分をイライラさせる」など、子供や夫に対する怒りに関する相談をよく受けます。
ほかにも「他のママと比べて、できない自分に腹がたつ」などというお悩みも聞くことがあります。
本来であれば、もっとも大切にしなくてはいけない家族や自分。それなのに怒ってばかり……と受講される方は本当に悩んでいらっしゃいます。
そこで、今回は怒りの性質についてお話ししましょう。
◆1:身近な対象ほど強くなる
自分の身近な存在、子供・夫・家族には強く出る傾向があります。
アンガーマネジメントでは「他人と過去は変えられない」と考えています。
しかし身近な存在だと、自分が働きかけさえすれば、変わるのではないかという淡い期待を持っているのではないでしょうか。しかし、結局は変わらなくてイライラが増していくことになります。
◆2:高いところから低いところへ流れる
怒りは、家庭内での力関係に影響されます。親から子へ、夫から妻、もしくは、妻から夫へなど。立場の強いものから弱いものへ怒りは流れていきます。
ご自身のご家庭ではどうでしょうか。
◆3:伝染しやすい
家庭内のような閉ざされた空間で、一人がイライラしていると、なんだか周りまでイライラしてくることはありませんか?
怒りは人に伝染しやすいので、なんだか理由はわからないけど、いらいらするということが起こるのです。
これらはすべて怒りのマイナスの性質です。
しかし、マイナスばかりではありません。上手に使うことができれば、プラスのパワーとして大きな力を持ちます。
◆4:エネルギーになる
怒りは大きなパワーを持っています。
試合に負けて悔しくて、一生懸命練習したことがあったかもしれません。
失恋して、自分磨きに頑張ったこともあるかもしれません。
怒りをパワーに変えて成功した人はたくさんいます。
原動力とすることで、プラスのエネルギーとして上手に使えば、物事を達成するのに大きな力となります。
怒りは人間が持って生まれた感情ですから、なくすことはできません。
怒りをプラスのパワーとして使うことができるとよいですね。