コラム
英国の小学校でアンガーマネジメント
英国リーズ市にある小学校では、悪い素行問題に取り組むため生徒にアンガーマネジメント教育をしています。
プログラムに取り組むヒルクレスト小学校には「子どもの振る舞い教育戦略」の視察団が訪れ、実際この学校は「振る舞いサポート」の項目で最も高い評価を受けています。
子ども達は「成長グループ」に別れてレッスンを受け、アンガーマネジメントやソーシャルスキル(社会生活を営む上での技術)のカウンセリングを受けます。教育心理学者と供にカリキュラムを実践し、学校のリーダーは良い雰囲気や気風教室の外でも作り上げる努力をします。
教頭先生は学校のあちこちを見て回り、潜在的な事故やトラブルの芽を事前に摘み取るようにすることで、学校での危険な事故などは目に見えて減っているそうです。
子ども達はグループ活動で、自分達の感情とどのように向き合ったらいいか、どのようにシェアしたらいいか、どうやって感情をコントロールしてソーシャルスキルを上げるかと言った点を話し合います。これが友情や素行を改善するのに大きな役割を果たすのです。
ただし教師によって「どこまでが許されるラインか」という基準が違うため、生徒は混乱してしまう場合もあるのだとか。この学校の95%がマイノリティーで、4分の3の生徒は英語が母国語でない事も統一基準を作るのが難しい理由かもしれません。
改善への道は平坦ではなく、主任教諭の女性はこの学校の評価が前回と横ばいだったことに、少しがっかりしているようです。
リーズ市で子ども福祉課の担当者の男性はこう語っています。「この地域は多くの課題に直面していることは否めませんが、専門家を学校に配置させ、イニシアチブを取ることで必要な改善をしていきます」
専門家の下で感情をコントロールする事を小さい時から教わるのは、大人になってからも大きな財産となりますね。
(英文事務URL)
http://www.huffingtonpost.co.uk/2012/01/25/anger-management-classes-for-primary-school-pupils_n_1230251.html