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◆意外と身近な「妊活」「不妊」

24人に1人。
何の数字だと思われますか?

これは、2013年に日本で生まれた赤ちゃん(102万9,816人)に対する体外受精で誕生した赤ちゃん(4万2,554人)の割合。クラスに1人以上はいるという計算になります。
これらの割合の高さに、おそらく皆さんはビックリされたのではないでしょうか。
そう、不妊や不妊治療は今や、決して珍しいことではないのですよね。
今回はこの「妊活」(にんかつ)(=妊娠するために前向きに活動すること)に関わるアンガーマネジメントをご紹介します。

私(杉嶋)は日本アンガーマネジメント協会のトレーニングプロフェッショナルとして、日頃より、老若男女の方にアンガーマネジメントをお伝えしていますが、ライフワークとして、自身の不妊体験をもとに立ち上げた不妊に悩む方たちを支援するNPO法人の代表も務めています。

私は、「妊活」「不妊」に関わる方々にも、アンガーマネジメントはとても必要だと実感しています。

今日は、妊活中の「怒り」について、少しお話しします。

 

◆妊活のイライラって?

妊活中の「怒り」には、どんなものがあるでしょうか?

実は、妊活中にはさまざまなイライラがつきものです。
「子どもはまだなの?」「子育ては若いうちがラクよ」という、何気ない周囲の言葉に傷ついたり、カチンときたり…。
「早く孫の顔が見たいわ。仕事ばかりせずに、そろそろ考えたら」などと親に言われて、ムカッとなったり…。
そのほかにも、不妊治療の病院が混んでいて、時間がかかってイライラしたり、妊活に協力的でない(ように見える)夫に、腹が立って文句を言ったり、言ったら今度は逆切れ(?)されてケンカになったり……、数えればきりがありません。

ただ、ここに共通しているのは、「身近な人ほど怒りが強くなる」ということ。
これは「怒りの性質」の一つでもあります。
そのため、職場の人より友人、それより親兄弟、パートナー…と近しい人が相手であるほど、ついカッとなって怒ってしまうのです。

 

◆周囲をコントロールできる?

そこでぜひおススメしたいのが、アンガーマネジメント。
周囲の人に怒りを感じることが多い方に、私がよく紹介するのは、アンガーマネジメントのテクニックのひとつである「ストレスログ」です。
これは、怒りを感じた出来事を「自分がコントロールできるか、できないか」に分け、それをさらに「重要か、重要でないか」に分けて、4つの区分の中で各ストレスの対応方法を考えるテクニックです。

たとえば、職場の先輩から「子育てって年取ると大変だから、急いだ方がいいわよ。あなたもいくつになったんだっけ?」と言われたとします。
先輩の言動を、あなたがコントロールできるか?
たぶん、できませんよね。

では次の観点は、「それはあなたの人生にとって重要か、そうでないか?」です。
この先輩の言葉は確かにカチンとくるし傷つくかもしれませんが、その先輩の言葉自体はあなたの人生にとっては、さほど重要でもないかもしれません。
コントロールできず、重要でもないことは、「気にしない」がセオリー。
セッションなどでこれをお伝えすると「あれ、これは別にどうでもいいことですね」と気づかれる方も多いんですよ。

この「ストレスログ」は4つに分けたら、区分のセオリー通りに実行するのが大切。
「コントロールできる」に分けたらそのために行動を起こすことが大事です。
詳しくは当協会の各種講座や、当協会理事・講師が執筆している書籍でも詳しく学んでいただけます。

 

妊活は本来、かわいい赤ちゃんを望む夢溢れる活動です。
多くのカップルが、不要なイライラをマネジメントし、できるだけ笑顔で毎日過ごせますようにと、願っています。

 

文:杉嶋奈津子(アンガーマネジメントトレーニングプロフェッショナル)