コラム
親のマナー@こどものスポーツ観戦
子どもの事となると何事も一生懸命になってしまうのが親心かもしれませんが、度を超えると大変です。日本では『モンスターペアレント』という言葉がすっかりお馴染みになりましたが、振る舞いに問題がある親は日本に限ったことではなく、海外でも問題になっています。今回はシドニーで、子どものスポーツ観戦マナーが悪い親にアンガーマネジメント講習を受けさせるという記事をご紹介します。
オーストラリアといえばラグビーが有名ですが、シドニーでは子どものラグビーの試合を観戦する親の振る舞いがとても攻撃的になり、問題となっています。そこで州政府は、そんな親達にアンガーマネジメント講習を提供することにしました。
過去に暴力的な言動があったコーチや親達は、自発的にアンガーマネジメントのグループや個人セッションに参加します。そこで病理心理学者が、リラクゼーションテクニックを使った怒りをコントロールする方法や、怒りの原因を突き止める方法を教えます。
このようなスポーツ観戦者用のアンガーマネジメント講習は、観客の暴言などが原因で心理的トラウマを負ってしまった選手、審判、コーチの数が増えてきたことが原因でスタートしました。プログラムはスポーツとリクリエーションを統括する省と、ジュニアラグビーリーグによって開発され、昨年限られた親を対象に実験的に実施した所、大変大きな成果を収めたとのことです。そしてスポーツ観戦中だけでなく、日常生活にもプラスの効用を及ぼしました。
このプログラムは徐々に拡大して行く予定で、省の担当者は「ただ観戦者を注意するより、この講習を受けさせた方が効果は高い」と話しています。スポーツ観戦はついエキサイトしてしまいますから、自分を見失わないようにしたいですね。
(英文記事URL)
http://m.smh.com.au/nsw/whistle-blown-on-abusive-spectators-sent-off-to-anger-management-classes-20111124-1nwdi.html