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今、皆さんのお部屋にはどんなカレンダーが飾られていますか?
四季の風景、大好きなペットたち、美しい花々、乗り物など、きっと「来年はこんな一年にしよう、このように過ごそう・・」という思いを込めて準備されたのではないでしょうか。
お部屋や机の上に飾られたカレンダーには、私たちの新しい一年に対する思いが込められていると思います。

◆カレンダーを買った日のこと

年も押し迫った12月30日に新しいカレンダーを買いに出かけました。よく行くお店で、ここ2年ほど連続して購入しているお気に入りを探しました。
日本全国の景勝地の美しさ、キャラクターのかわいらしさにも心引かれ、どれにしようかと迷いましたが、やっぱり昨年と同じ「富士山」に決めました。「来年も清々しく過ごそう!」と決心したからです。

その後、順番待ちの列に並びました。すると、空いていた端のレジの前にすっと入ったお年寄りの方がいました。すぐに、店員さんが「順番にお呼びしておりますので、並んでお待ちください」と話しかけました。その方は、店員さんに促されて、私の後ろに並びました。少し待っているとちょうど私とその方が隣り合わせのレジになりました。

「あの端っこの店員、ひと言余計だぞ!」
その方は、支払いを済ませると、店員さんたちを睨みつけながら低い声で一喝。そして、カレンダーが入った袋を鷲づかみにして、すぐに立ち去りました。

◆「べき」の違い

その方にとって、「並んでお待ちください」は、余計なひと言だったのです。
「空いているところに並んでもいいだろう」「店員は客に指示をすべきではない」。そう思ったのかもしれません。また、皆がいる前で注意されたため、いやな気持ちにもなったことでしょう。

近頃では、お店でも乗り物でも並ぶ場所が決められ、そこに順番に並んだり、自分の番になったら用事を済ませたりするのはごく当たり前になってきたと思っていました。

◆「べき」の違いが怒りとなる

アンガーマネジメントでは、本コラム2016年1月7日で紹介されているように、お互いの「べき」の許容範囲を拡げるということを勧めています。
また、家庭や企業などで「べき」のすり合わせを行なうことで、お互いの「べき」の違いに気づき、人間関係が良好になることが報告されています。(※)

しかし、ここで紹介したような場面では、お互いの「べき」を確かめる手段も余裕もありません。
「並んでお待ちください」という言葉は、「別に怒るほどのことでもない」という考え方もありますが、人によっては、「怒りの対象」になるということを考えさせられた出来事でした。

私たちの生活には、こうした「べき」のすれ違いのようなできごとが数多く起こるのかもしれません。だからこそ、「べき」の許容範囲を拡げていくことが求められるのだと思います。

今年も早いもので、2週間ほど過ぎてしまいました。皆さんは、新しく用意されたカレンダーをどのような思いで見ていらっしゃいますか?
新しいカレンダーを用意したときの思い、カレンダーに込めた思いを日々思い起こしながら、一日一日を大切に過ごすことができたらと思っています。

※NHK「おはよう日本」の「けさのクローズアップ」2015年8月31日(月)放映 http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2015/08/0831.html

(文:三浦和美/編集:川嵜昌子

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