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◆怒ってもよいのです

アンガーマネジメントは、「怒らなくなること」が目的ではありません。
仕事でもプライベートでも、「怒らなければいけないこと」はあります。
たとえば、黙って受け入れることで、自分が不利益を被るとき、個人の尊厳が侵されようとしているとき、危険につながるとき、ほか、怒らないことによって後悔しそうなときは、怒ってもよいのです。

そもそも「怒り」は、自然な感情で、なくすことはできないし、なくす必要もありません。怒ること自体に良いも悪いもないのです。

問題なのは、その怒り方です。
怒り方がよくないと、何を怒っているのか伝わらないだけでなく、厄介なトラブルの原因にもなります。

◆ネットに怒りをぶつけ、厄介な事態に

たとえば、何か腹が立つことがあったとき、その場は我慢して、怒っているそぶりも見せない。とくに、相手が、お客様、上司など、自分より強い立場の場合、怒りを飲み込んでしまう人が少なくありません。

しかし、気持ちはおさまらない。納得がいかない。許せない・・・。
そんなときに、怒りをぶつける先として、近年、増えているのがネット上、TwitterやFacebook等のSNSや、ネット掲示版、匿名のブログなどです。

会社や上司への不満、お客様とのトラブル、知人への非難などを、名指しで、あるいは、わかる人が読めばわかるような書き方で書く。多くの場合、書き手は匿名です。

匿名で書くことにより、誰が書いているのかわからない、自分のプライバシーは守られていると思っています。けれども、書かれている状況から、書いた人を特定できることも多々あります。

やがて書かれている本人や関係者が知り、思ってもみなかった厄介な事態につながったりもします。

◆上手に怒る

アンガーマネジメントは、「怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らないようになる」ための心理教育・心理トレーニングです。

「上手に怒る」とは、自分がどう感じたのか、どうしてほしかったのか、次からこうしてほしいと思っていることなどを、相手が理解できるように伝えることです。

相手が具体的にどうしたらよいのか、ピンとくるように、納得できるように、伝える必要があります。

相手には相手の考え方、価値観があり、自分の考え方、価値観と共通している部分もあれば、そうでない部分もあります。違う部分は、自分にとっては「違う」「そうではない」と思われても、相手にとっては「正しい」のです。

相手の考え方、価値観は、相手にとっては「正しい」ということを理解し、相手の立場に立って伝えることにより、理解もしてもらいやすくなるでしょう。

(文・編集:川嵜昌子