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◆会社員Aさんのお悩み

最近、歳のせいか怒りを抑えられない。以前はイラっとしても怒鳴ったりしなかったのに、我慢できなくなってしまった。
電車通勤も定年退職まであと少しだけど、とくに電車のマナーが悪いのが我慢できない。
電車は降車が先でしょう。まだ降りる人がいるのに乗ってくる奴がいる。それが許せない。

―― 我慢できないとどうなるのですか?

Aさん ゴラァ!!!!! と、一喝してやる。

―― それは怖いですね。怒鳴られたほうも震え上がるのでは?

Aさん それが、当人は聞こえないふりして、空いている席にまっしぐら、自分が座ることしか考えていない。周囲の状況が目に入らないんだろうね。

―― 怒っていることが伝わっていないのですね。それから、どうなるのですか?

Aさん それ以上は何もないよ。追いかけて詰め寄ったりはしない。
この前は、割り込んできた人が、電車を降りようとしていたお年寄りにぶつかりそうになっていて、もし倒されたりしたら危ないでしょう。

―― もしかしたら、Aさんが怒ったのは、割り込んで乗車した人のマナーの悪さというより、お年寄りにぶつかったら危ないということですか。

Aさん そうかもしれない。
たしかに、車内で騒ぐ若者もマナーが悪いと思うけど、怒鳴ったりしないなぁ。
歳のせいじゃなかった。お悩み解決!

◆Aさんが怒った理由は?

怒りは、自分が「こうあるべき」と思っていることと異なる現実が引き金になります。
電車を利用する人なら、降車の流れに逆らって乗車する人を見たことがあるでしょう。「電車は降車の人が降りてから乗車するべき」という考え方が多くの人に共通していて、この「べき」と異なる現実をみて、不快に感じる人もいるでしょう。

しかし、Aさんが怒ったのは、世の中のルールを守らないことより、お年寄りにぶつかったら危ないという理由でした。Aさんにとっては「高齢者の安全に配慮するべき」という「べき」が破られたことが怒りの原因だったのです。

◆人の「べき」もいろいろ

「電車は降車の人が降りてから乗車するべき」という「べき」を持っていても、怒る人もいれば、怒らない人もいます。
怒らないと気が済まない人がいる一方で、他人に注意する必要はない、不正を取り締まるのは警察の役目、逆ギレされたら怖いし関わらないのが安全という意見もあります。

さらには、乗車を待つ人も、降車が遅くなかなか乗車できないとイライラしてきます。隣のドアは乗車が始まっているのに、こちらのドアは降車が終わらない。降車が終わりそうで、乗車できそうなのに先頭の人が動かない。

誰もが「守るべき」と思っているルールも、人によってその捉え方や程度は異なります。
あなたが怒ったとき、あなたにとっての「べき」を考えてみてください。

(文:田辺有理子/編集:川嵜昌子

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