コラム
米国大物司会者がゲストに退場命令
米国に、アンダーソン・クーパーという有名司会者がいます。かつて史上最年少でABCの特派員として契約、その後は大物政治家やタレントなどを相手に常にトークショーを取り仕切っているのですが、今回ばかりはさすがのクーパーも堪忍袋の緒が切れた様です。
ゲストで登場したのは「人工バービー」と呼ばれるサラ・バージという女性。過去20年に渡り、総額500.000ドル(約4000万円)を自身の整形に費やしています。そして自分だけでなく、何と15才の娘にも、額に汗をかかないようにボトックス注射をさせたというのです。
サラは娘が7才になると脂肪吸引のために7000ドルの自由に使える小切手を与え、8才の誕生日には8000ドルの整形用小切手をプレゼントしています。そして6才からポールダンスを教え、7才にはその姿をカメラマンに撮らせてビジネスにしているのです。
アンダーソンが指摘する通り、一連の行為は娘のためではなく自身の宣伝のためで、トークが進むにつれ、常軌を逸した発言に司会者も聴衆もかなりイライラがつのっている様子が見て取れます。加えて「10代の子が汗をかくのに、何の問題があるのか?」と突っ込まれると、「額に汗をかくのは、プロのダンサーとしてみっともないわ。この業界にいないと理解できないかもしれないけど」と返され、アンダーソンも3秒ほど沈黙した後、ついに退場勧告を発令。
「正直に言って、もうあなたとは話したくないんだ。あなたは恐ろしい事をしていると思う。全てのゲストを丁重に扱おうと努力しているけど、今日はここでトークをやめないと」
そして番組途中でサラは退場してしまいました。でもイライラがピークに達していた聴衆からはアンダーソンの名裁きに大拍手が沸き起こります!
ゲストを途中退場させたのには賛否両論あると思いますが、普通の人はこれだけイライラしたら言葉が強くなったり大声を出してしまいますから、最後まで丁寧かつ冷静沈着に振る舞ったアンダーソンはさすがですね。米国メディアも、アンダーソンの行為を好意的に捉えているようです。気になる方は、下記のリンクから実際の動画(英語)もご覧になれます。
(英文記事URL)
http://club937.com/anderson-cooper-kicks-the-human-barbie-off-his-show-video/