コラム
切符違反で教授逆ギレ
米ニューハンプシャーの大学で、ライフサイエンスと農業の学部長を務める教授が、駐車場の時間超過について一悶着起こしました。
ある日、この教授はキャンパス内駐車場で、二度目の違反切符を切られました。理由は車が出入りする所に、30分以上も無断で駐車していたからです。しかし教授は大激怒!なぜなら以前にも一度、同僚のアシスタントが違反切符を切ったので、今回もその人がやったと確信したからです(ここからして責任転嫁していますが…)
偶然にも、そのアシスタントと遭遇した教授はここぞとばかりに悪態を付き、ゴミ箱を蹴飛ばしました。挙げ句に「お前の上司を殺してやる!」と叫ぶ始末。
当然逆ギレされたアシスタントも頭に来ました。キャンパスに常駐する警察官に報告し、この教授は「秩序を見出し、ストーキングした」との理由で拘束され、大学長は教授の学部長の肩書きを剥奪し、出勤停止処分にしました。「もしキャンパス内でこの教授を見かけたら、警察に通報するように」というメモ付きで。
その後の調査で、この教授の行為は「労働環境を脅かした」というほどではなかったという結論に至り、学長は「アシスタントに謝罪の手紙を書き、アンガーマネジメント講習を受けなさい」と指示。
一時はそれを受け入れた教授ですが、今度は地方裁判所に大学を訴えます。起訴内容は「謝った逮捕と、学部長の職を解かれたこと、財産と自由意志に基づく自分の権利を無視されて一連の行為が行われたこと」というものでしたが、当然判事はその訴えを棄却しました。
それにしてもこの教授、そのエネルギーを本業の研究に向けたらどれだけ良かったでしょう。
(英文記事URL)
http://hr.blr.com/HR-news/Health-Safety/Violence-in-Workplace/Workplace-Violence-Was-Discipline-Reasonable-or-Ov/