コラム
南アフリカでもアンガーマネジメント
今回の記事は、”It’s Spring(春ですね)”というタイトルが目に入ったので、南半球のどこかの国かな?と思い読み進めたら、なんと南アフリカ!そんな訳で、今回は南アフリカの記事をお伝えします。
春は、気持ちを整理する上でもアンガーマネジメントを始めるのにぴったりな時期ですね。アフリカは、あらゆる意味で「怒っている大陸」です。過去の傷に対する怒り、未だに現実化されていない指導者が掲げた約束に対する怒り、利益を独占する上層部への怒り、そして作業員を酷使する労働に対する怒りは相当なものです。加えて、若い人達にも怒りの連鎖が起きていますが、「怒り」は、より良い未来へ続く道を、閉ざしてしまいます。
私達は怒りを感じると暴力に訴えます。教育に怒りを感じれば学校を燃やし、交通機関に不満があればバスを燃やします。アフリカでは、怒りに対する最初の反応が戦いであり、対象の破壊であり、殺人なのです。
怒りは指を弾いた途端に、解決するものではありません。でも私達は、怒りの感情をマネジメントする事ができるのです。怒って何かを燃やしたり壊したりする人は、彼ら自身を傷付けている事に他なりません。暴力は暴力を生み、より「怒りをコントロールする」という決断から遠ざかってしまうのです。
気持ちをクリーニングするのに、政府やビジネスが何かをしてくれるのを待つ必要はありません。まずは親です。次の世代と見本となる良い例を示さなければなりません。そして誰かを非難を繰り返すゲームはやめるべきです。問題を解決するには非難するのでなく、何が問題なのかをはっきりさせるのが大切だからです。
春を迎えるに当たって、汚れた価値観や機能不全の自分のリアクションを改めれば、私達はより高いステージに進む事ができるでしょう。
いかがでしたか?米国やイギリスとはまた一風違った内容でしたが、なかなか奥が深い記事でしたね。
(英文記事URL)
http://dailymaverick.co.za/opinionista/2012-09-04-its-spring-its-a-good-time-for-cleaning-up-our-act