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バレンタインのチョコにまつわるイライラ

2016年02月16日

今年のバレンタイン・デー、皆さんはチョコレートをどなたに贈りましたか? また、どなたから贈られましたか?

◆バレンタイン・デーの歴史

バレンタイン・デーは、2月14日に行なわれるキリスト教行事の一つで、269年頃に処刑されたローマの司祭バレンティヌスにちなむ祝祭日です。(※1)

アメリカをはじめとする諸外国は、贈る側、贈られる側の性別に決まりはなく、好きな人に想いを告白したり、普段からお世話になっている人に感謝の気持ちや愛を贈ったりするという認識のようです。
日本では、1958年の2月14日 に食品会社がチョコレートをバレンタイン・デーの贈り物として売り出してから、女性が好きな男性にチョコレートを送り、愛の告白をする日になってきました。

◆近年の日本の傾向

20~60歳代の男女480名を対象に、各種ソーシャルメディアを活用したアンケート調査によると、「恋人や配偶者に愛を伝える日」52%、「お世話になっている人に感謝を伝える日」33%となっており、「好きな人に告白する日」と回答した人は約8%。近年は「友チョコ」の習慣が根付いてきているようです。(※2)

◆「イライラした」事例

アンガーマネジメント入門講座を受講された方が、『「友チョコ」を手作りしたい!』という娘さんを手伝って大げんかした事例です。

<1> チョコレートの湯煎の仕方(溶かし方)にイライラ

お菓子作りをめったにしない娘さんがお母さんに、「学校のお友達に手作りチョコをプレゼントしたいから手伝って!」とお願いをしたので、教えていたときのこと。
チョコレートの入ったボールに、下のボールの湯煎用のお湯がジャバジャバ入ってしまいました。

何度注意してもお湯が入り、お母さんはイライラしてつい強い口調になってしまい、チョコレート完成時にはふたりともムスッとして作業を終えました。

お楽しみの試食タイム。見た目より味が大切と二人で食べてみると、びっくりするほどおいしくない・・・。
母「だから言ったでしょ! 湯煎するときはお湯が入らないようにしないといけないって!」
娘「お母さんが怒るから失敗したのよ!」

<2> 大げんかの末、チョコレートを作りなおすために材料を買いに出かけたときのこと。

母「材料費も高いのよ。人の言うことをちゃんときかないとまた失敗するわ」
娘「お母さんの教え方が悪いのよ!」

◆どうしてイライラするの?

以前に、怒りの対処法を学ぼう 自分の『べき』は他人と必ずしも一緒ではないで、なぜ私たちはイライラするのか? イライラする正体についてご紹介しました。

私たちは、自分が「○○するべき」「○○するべきではない」と思っていることと、現実のギャップが生じたときに、怒りを感じるのです。

この事例では、

1)「チョコレートを湯煎するときはお湯が入らないようにするべき」:母から娘に対して
2)「母親の言うことを聞くべき」:母から娘に対して
3)「わかりやすく教えるべき」:娘から母に対して

が隠れているように思われます。

◆アンガーマネジメント的思考

目的は、「友チョコ」をおいしくかわいく作ること。怒っても理想的な「友チョコ」は完成しません。
「べき」が裏切られて怒りを感じたときは、怒りのピークである6秒以内に反射的な言動をとるのではなく、一呼吸置いたほうがよいでしょう。
来年は、親子で楽しみながら「友チョコ」作りができるように、準備万端でチャレンジしてみてください。

【参考文献】
※1 松本美鈴:現代家庭における年中行事と食べ物.青山学院大学女子短期大学総合文化研究所年報,2006:3-20.
※2 一般社団法人日本ホームパーティー協会:バレンタインデー・ホワイトデー実態調査,2015

(文:髙橋直子/編集:川嵜昌子