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新年度を迎えるマインドセット

2016年04月05日

◆新入社員を迎える

4月1日、新入職員を迎えた職場も多いのではないでしょうか。
この日の夕方、電車に乗ったら、目の前にまだ馴染んでいないスーツ姿の若者が2人座っていました。どのルートで通勤するのか、自宅がどこの駅かなどの話題、どことなくぎこちない会話を聞きながら、2人がこの日に知り合った同期入社らしいことが容易に想像できました。
初めての社会人、初めての職場、たくさんの出会い、緊張と、不安と、ワクワク感と・・・。
きっとこれからいろんな体験をしながら成長してくのだと、期待を込めて、その2人の会話を聞いていました。

さて、新しい職員が就職してくるこの時期、その職員を、指導・教育する役割を担う人も多いのではないでしょうか。初めて指導する立場になる人もいるでしょう。
人を育てるというのは本当に難しいことだと思います。
今回は、新入職員への指導についてアンガーマネジメントの視点で考えてみます。

◆考え方を切り替えよう

先日のコラムで『怒りに負ける人、怒りを生かす人』の書籍を紹介しています。この本のなかで、「怒りに対応する」より「不安に対処する」という考え方が紹介されています。

就職当初、新入職員は慣れない環境のなかでたくさんのことを説明されますが、一度にすべてを理解するのは至難の技です。もちろん、指導・教育する立場のほとんどの人は、このことを頭では理解しています。それなのに、しばらく時間が経つと「この前説明したのに、どうしてできないの?」と、イライラしてしまうのです。

そんなとき、もしかしたらイライラの背後に不安が隠れているかもしれません。
新入社員が間違えたら「指導が悪いと思われるのではないか」「指示の出し方、説明の仕方が悪いのではないか」と、新入社員ではなく、上司や周囲の人の目が気になっていることもあります。怒りが自分自身の不安に起因している場合があるのです。

自分の怒りがどこから来るのかを整理できれば、きっと対処方法がみえてきます。
「説明したのにどうしてできないの?」というのを、「相手が理解できるようにするためには、どうやって説明すればいいだろうか?」というように、考え方の切り替えを試みましょう。

私が電車で出会った若者のように、どこの会社かも知らないような新入職員なら、微笑ましく成長を願って見守ることができるのに、目の前にいる自分の部下だと、いつのまにか本人と関係のない不安が怒りとなって湧き上がってしまうことがあるのです。
新入社員が緊張や不安を乗り越え、職場でイキイキと働けるよう、指導する側が自身のイライラや不安に上手に対処し、気持ちに余裕を持ってかかわっていきましょう。

(文:田辺有理子/編集:川嵜昌子