コラム
自分の1次感情を探ってみましょう
先日、あるスーパーでこんな光景を見ました。ショッピングカートを押していたお母さんが、突然5才位の男の子の短い髪を無理矢理引っ張って、「テメェ、いい加減にしろよ!」と言って突き飛ばしたのです。男の子は当然号泣ですが、お母さんは無視。そしてしばらくすると、男の子は妹を蹴飛ばしていました(これがまさに典型的な怒りの連鎖ですね)。
育児において、アンガーマネジメントスキルを身につけるのは大切です。でも敷居が高いと思って、二の足を踏んでいる方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、具体的なアンガーマネジメントスキルを学ぶ前の段階で、自分に以下の質問を投げかけてみましょう。
1.睡眠時間は充分に取っていますか?睡眠不足はあなたの気分に常に影響を与えるので、常に良質な睡眠時間を確保するようにしましょう。家事に疲れたなら、お昼寝をしてもいいのです。
2.何かストレスを抱えていませんか?金銭的な問題はないでしょうか?答えが見つかっているようなら、解決するようにしましょう。
3.もし体調が優れなかったり病気を抱えていると、家族が何か言ったり、何か起こったりした時にうまく反応できなくなります。
4.空腹もまた、イライラや短気の原因になります。
怒りは「2次感情」と言われています。その下には「不安、恐怖、淋しさ、体の疲れ、ストレス」といった1次感情があり、そのコップが一杯になってしまうと怒りの導火線が短くなってしまうのです。ですので、上記の質問を通して、自分にはどんなマイナスの一次感情があるのか探ってみて下さい。
冒頭のお母さんも、もし自分が宝くじで1等が当たった直後なら、きっとあのような怒り方はしないですよね。でもその時の気分によって怒られたのでは、子ども達もたまったものではありません。次回は、子どもにキレそうになった時どうすればいいのか、具体的な対策をご紹介していきます。
(英文記事URL)
http://www.indiaparenting.com/raising-children/370_3640/anger-management-advices-for-mothers.html