ブログ

私は、子供や学生に向けてアンガーマネジメントを伝える機会をしばしばいただきます。その際、いつも力が入る「怒り」のエネルギーのプラス方向への使い方について、今日は「ゴルフ」を例にとってお話しします。

 

◆ゴルフで見つけたメンタル
私は学生時代、体育会に属しており、当時はそれなりに真剣にゴルフと向き合っていました。スコアで勝敗が決まる競技なので、向かうべき敵は、試合相手というより「自分自身」と「コース」、そして「自然」です。試合では自分の気の持ちようがそのままプレーに表れてしまいます。学生時代にゴルフを通じて葛藤しながら体得したメンタルは、後に思えばアンガーマネジメントの理論そのままだったと気づかされました。

 

◆怒りがもつ2つの面
冒頭で触れたように、特に子供や学生にアンガーマネジメントを教えるとき、「怒り」には2つの側面があることを話しています。「怒り」のエネルギーは、ネガティブ面にもポジティブ面にも使うことができるということです。

ネガティブな面の扱いとは、トラブルを回避するために自分の怒りやイライラをコントロールすることです。

そしてポジティブな面の扱いは、怒りに飲まれないように、でも消してしまわないように、自分のエネルギーを建設的に使う方法です。
「うまく出来ないからつまらない」「負けたくないからやめておこう」というのではなく、「出来るようになりたい」「勝ちたい」と前向きに闘志を燃やし続けるエネルギーの使い方のことです。スポーツに限らず何かを習得するときには、失敗に対する「怒り」や「負けず嫌い」な気持ちはとても大切です。

 

◆目標達成のための怒り
ゴルフ練習場で、一人で打ちながらイライラして雑になっている人を見かけます。プレー中に機嫌が悪くなってしまう人もいます。それだけ一生懸命な証拠ではありますが、一生懸命な分だけ、そのイライラに振り回されてしまっては悪循環の始まりにしかなりません。

思い通りのショットが打てない「イライラのパワー」を、発散してしまうのではなくて、次のショットにつなげられるようにボールを運びいい結果(スコア)を出すために、堅実に使うためには、勢いだけではどうにもなりません。まさに、アンガーマネジメントの「行動のコントロール」。「何ができているのか」・「何ができていないのか」、「自分の力でコントロールできることは何か」・「自分でコントロールできないことは何か」の振り分けを、いつでも冷静に判断できることが鍵になります。

 

◆続けていくために
そして、もうひとつ。メンタルを保つためには、ときには他の何かのせいにすることもアリだということ。もちろん、そればかりではよくありませんが、自分を責めすぎて自信をなくすほど卑下してしまっては、続けることができませんし、いい結果につながらないのです。ゴルフも然り、アンガーマネジメント然りです。
アンガーマネジメントを実践し始めてすぐは、なかなか怒りをコントロールができなくて、自分はダメだなぁ・・・と思うこともあるかもしれませんが、「続けられる程度の自信」は持ち続けていなければいけません。ときには、「今日はたまたま運が悪かっただけ」「いつもより体調がすぐれなかったからだ」などと、体調や、何かのせいにさせてもらいながら自分のメンタルを守り、出来るようになるまで続けていくことで、いつか自信に変わるときが来ます。

私もそんな風に思うことで続けられてきたように思います。

 

さて、9月からアンガーマネジメントキッズインストラクター養成講座もリニューアル、バージョンアップします!未来のある子供たちにアンガーマネジメントを教えていけるのは、身近にいる大人以外にはありません。私にとってはゴルフでしたが、皆さんも色々な経験を通じて怒りをポジティブにもネガティブにも生かせることを感じたことがあることでしょう。ぜひアンガーマネジメントキッズインストラクターになって、子供たちに感情のコントロール法を教えませんか?

 

文:篠真希(アンガーマネジメントキッズインストラクターマスタートレーナー)