皆さん、こんにちは。協会ブログチームの池田真茶です。いつもお読みいただきありがとうございます。
私事ですが、新年度が始まる4月を期に髪をばっさり切りました。45㎝もの長さを一気に切ると、まぁ、髪が軽いこと！髪を短く切るだけでこんなに肩こりの軽減効果があるんですね。
よくアンガーマネジメントを説明する時に「肩こり」に例えられることがあります。
比較的痛みの症状が軽いうちは腕や肩を動かしたり、軽く運動をするなどのセルフケアをすることで痛みが軽減できることがありますが、「今は忙しいからこれくらいは我慢して乗り切ろう」などと考えてしばらく肩こりを放置してしまうと、自分では手に負えない状態になってしまいますよね。結局、専門家に治療してもらうことが必要になってしまうということを例えています。
肩こりの例を「アンガーマネジメント(怒り)」に置き換えてみると…。
ちょっとしたイライラなど軽い怒りのうちは、セルフケアで対応出来ますが、長期間こじらせてしまうと、自分の感情なのに上手く扱えなくなってしまい、自分だけでなく周囲の人たちも辛くなってしまいます。時に相手にひどい言葉を当たり散らしてしまい修復できないほどに関係が悪くなってしまうなど、後悔先に立たずということにもなり兼ねません。
私は、パソコンで作業していると瞬きを忘れるほど作業に没頭してしまうので、肩から首筋までガチガチに凝ってしまいます。マッサージに通わないといけなくなってから何とかしようとしても遅いんですよね。「肩こり」も「怒り」も凝り固まってしまう前に早めのケアがポイントです。
髪をばっさり切った話に戻しますが、この半年の間に、大切な方が立て続けに亡くなられてしまったことがあり、気持ちの切り替えには良いタイミングだったなと感じていました。髪をばっさりカットすることで何だか気持ちまで晴れやかな状態になってきました。すぐにヘアスタイルに気づいて「似合ってる！」「ショートの方が良いんじゃない？」という言葉をかけてくださった方がいました。普段、あまり人から褒められることが無い私としては、照れくさいと感じながらもとても嬉しい一言でした。
ところが、別のリアクションをする方々もいました。よく知っている仲間たちと久しぶりに会った時に、「えっ！何があったん？」「どういう心境の変化？大丈夫？」「ずっと伸ばしてたのにどうしたん？」と言われたんです。
これまで男性ばかりの現場で仕事をしてきたこともあり、どんな質問にも笑って返すことは日常茶飯事です。「自分で切ったらやり過ぎてしもた！」「一世一代の大失恋したわ！」など、ウケを狙ったり、オチを付けたりと関西人丸出しの返答をする訳ですが、大抵、笑えるネタになる質問が来るものなんですけど、今回は様子が少し違っていたので、面白かったですね。
単純に、髪が腰まで伸びたから切ったというのが理由ですが、強いて言うと、ヘアドネーション(髪の毛の寄付)をするタイミングが重なっただけなんです。
「どうしたん？」「何があったんや？」「失恋か？」「また、男にフラれたんか？」という言葉で矢継ぎ早に言われると、もう、笑うしかありませんでした。
今回の出来事から、受け取る側の気持ちが「モヤモヤ」から「怒り」へ増幅してしまうと、「ハラスメント」へと繋がっていくのだろうなという気がしました。友達同士でからかい程度のちょっとしたやり取りだったとしても、受け取る側の気持ち次第で、「寂しい」や「悲しい」という気持ちになっているかもしれません。
相手の発せられた言葉にどのような「意味づけ」をするかによって、受け取る側の対応も変わります。私にとっては、怒るほどの内容ではありませんでしたが、「私は不快には思わないけど、他の人によっては気分を害すかもしれないから、言葉には気を付けてね」と相手にはお伝えしました。
仲が良ければ良いほど「このくらい大丈夫だろう」という甘えや「思い込み」があり、言わなくて良い一言を言ってしまうことって誰にでもあると思います。受け取る側の気持ちを少しでも考えることで、相手を不快にさせない言葉をチョイスして欲しいなと感じた体験でした。
私自身も、心地良い会話で満たされるように「上手な受け止め方」も目指していきたいと思います。
髪は切った。さぁ、嫌な気持ちもばっさりカットするぞ～！体重もだと良いんだけどな（笑）
