皆さん、こんにちは。協会ブログチームの池田真茶です。
梅雨の時期に入り、朝晩の冷え込みと昼間の温度差で体調管理が難しい季節ですね。
私自身、この季節は、体調不良に悩まされることが多く、気を付けなければと思っています。
さて、先日、電車でちょっとしたトラブルがありました。
それは、仕事を終え、ほどよく疲れた状態で電車が来るのを並んで待っていた時のことです。
電車が到着しドアが開いた途端、並んでいなかった1人の男性が、皆の横をすり抜け割って入って来たのです。そして、私がつり革に掴まろうとドアに一番近いつり革に手を伸ばそうとすると、その男性が隣から肩にかけていた私の鞄に対して、「おい、カバンどけろや！」と怒り始めたのです。
私は、「すみません！ごめんなさい」と言いながら一歩離れ、鞄を足元に置きました。しかし、その男性はこちらを睨みながらわざわざ間を詰めてくるではありませんか。でも、この時はまだ、私も意外と冷静だったので、男性との間隔をあけ、周りの方々にも迷惑がかからないようにしようと心がけるだけの心の余裕がありました。
ところが、この男性は、軽く酔っ払っていたのか、あらゆることにイチャモンを付け始めます。座席で親御さんと楽しそうに座っている女の子が足をバタバタさせたことに対しても、「当たるやろ！」と、またもやギロリと睨んで怒っています。怒りをぶつけられた女の子の母親は、子どもに人形を渡し、肩を抱いて知らんぷりを決め込みます。そのためか、男性は、さらに機嫌を損ねた様子で舌打ちを始めました。
次の停車駅でその母子をはじめとした殆どの客が降りたので、私は、ドアの隅に移動できました。私は「やっと男性から離れられた。」と、内心ホッとしたのです。
そして、鞄を持ち上げた途端…。
「おい、どけろって言ってるやろ！」
なんと男性は、ドアに一番近い座席に座ると肘を目一杯外へ突き出し、わざと私の鞄に当たっていちゃもんをつけてきたのです。
「ひーーーっ！」さすがにその瞬間、私の心の中は、パニックになりました。何で？どうしたらあの状態で私の鞄に当たることが出来る？私が悪いんとちゃうやん！一瞬の出来事でしたが、いろんなことが頭の中を駆け巡りました。が、正解は見つかりません。
ただ1つこの瞬間に、私の中で活かされたことがあります。
それは、「反射しないこと」。
不用意に相手に言い返したりやり返したりすることで相手から向けられた怒りを「反射」することには、怒りを収める効果はないことを、私は学んでいました。アンガーマネジメントを学んでいたおかげで、まずは、6秒やり過ごし気持ちを落ち着かせてから「申し訳ありません」と謝ることで、最悪の状態を切り抜けることが出来ました。そして、それ以上男性の機嫌に波風を立てないよう、さらに距離を置き、やり過ごすということを選択できたのです。
もしも、後30分以上も同じ電車に乗っていなければいけないのであれば、私は、別の車両に乗り換えるという選択をしていたと思います。アンガーマネジメントに出会うまでなら、ただ怖いと感じ、動けなくなっていたと思います。心底ムカついたとしても、自分でこの状況を変えることが出来るかなんて、考えられなかったでしょう。今では、どうすることが自分にとって最善の方法かを考え、行動出来るようになってきました。
男性は、その後も周りのことにいちいち苛立ち、舌打ちを続けていました。酔っ払っていたのか、単に虫の居所が悪かったのかは、分かりません。
この男性にも、私ようにアンガーマネジメントを学ぶ機会が得られていたなら、きっとイライラを上手にコントロールできたのだろうと痛切に思った出来事でした。
たった30分程度の出来事でしたが、「自分の感情に責任を持つ」ということが、どれほど大切なのかを改めて考えさせられたのでした。
皆さんには、人が怒りを表出することで場の空気が凍るような、冷や冷やした体験はありませんか？
そんな時、何故、すぐに言い返してはいけないのか？
一緒にアンガーマネジメントを学んで、その理由を学び深めてみませんか？
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