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コラム - アンガーマネジメント
きょうだい喧嘩とアンガーマネジメント
9月に入り、子どもたちの夏休みが終わってホッとした方も多いのではないでしょうか。
私が育った昭和の時代は兄弟がいる家庭が多く『兄(姉)ちゃんなんだから我慢しなさい』と耳にする事が度々あり『長子は損だ。私は末っ子でラッキーだ』と子どもながらに感じていました。
夏休みなどの長期休暇になるときょうだい喧嘩も増え、親によく怒られていた想い出があります。
現在は、ひとりっ子が増えたと言われていますが、2023年国民生活基礎調査によると児童のいる世帯の中で、2人以上の子どもがいる世帯は、全体の半数以上という結果が出ています。
子育てにまつわる悩みやイライラは様々ありますが、子どもの人数による悩みもありますよね。
きょうだい喧嘩が多くて疲れる
性格や特性が違うから対応が難しい
こうした、きょうだい喧嘩に関するお悩みもよく耳にします。
私も子どもたちがまだ幼い時はきょうだい喧嘩が始まると聴き耳を立てて、つい誰が悪い誰が正しいとジャッジし、喧嘩を止めたくなっていました。
きょうだい喧嘩にメリットはない?
怒りには「身近な人ほど強く出やすい」という性質があります。
私も、自分の兄にはカチンと来ることがあっても、近所のお兄ちゃんお姉ちゃんが同じことをしていても、それほど怒りは感じなかった経験があります。
きょうだい喧嘩は、遠慮なくものを言える相手だからこそ傷つけたりデメリットを感じるかもしれません。
ですが、きょうだい同士が自分の気持ちを理解してもらおうとしたり、相手の意見を聞き出そうとする過程で、自分や相手に対しての理解が深まることもあるでしょう。
また、怒りの気持ちを言葉にすることで、言語化するトレーニングや心の中でモヤモヤしていたものが解消されるメリットもあります。
とはいえ、身近な人は、本来大切にしたい存在です。
だからこそ、遠慮なくものを言える相手ほど、注意を払いたいものです。
親の介入が必要な時とは
きょうだい喧嘩もコミュニケーションや人との関わり方を学ぶ側面もありますから、ある程度見守る必要性は感じています。但し親としてこれは『怒る必要がある』と線を引き介入する事も大切です。
私は、怪我の危険性があったり、ものを壊したり、公共の場で秩序が乱れるような時には、怒る必要があると判断し親としてきょうだい喧嘩に介入をしています。
アンガーマネジメントでは、怒る必要のあることと怒る必要のないことの線引きを自分でできるようになることを目指しています。
過干渉?放任しすぎ?躾と甘やかしの線引きは?などの選択は、毎日のように繰り返されるでしょう。
親のプロなんていません。
だからこそ、悩みや苦しみを感じるのは自然なことです。私もその1人でした。
アンガーマネジメントファシリテーターになってからは
怒っている自分を否定しなくなりました。
怒り🟰我慢が解決策ではないと分かったからです。
「何まで許せ、何からが許せないのか。その理由は?」
自分に問いかけ怒りと向き合うと、問題が明確になり、解決に向けて自分で行動を決めていける様になりました。
感情の主導権は私
何をされたか、何を言われたか、ではなく「自分がどう考え、意味付けしたか」で、感情は変わります。
アンガーマネジメントを学ぶことで、怒る必要があることと怒る必要のないことの線引きが出来ることのみならず、以前は問題だと思っていたことが、実はそうでもなかったと気づく瞬間が何度もありました。
アンガーマネジメントを通じて、怒りと上手に付き合い、より健やかで穏やかな家庭環境を築いていけるようになれば、親も子どもも共に成長できるのではないでしょうか。私自身も日々試行錯誤しながら、少しずつ前進しています。
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