ほんの2、3年前まで、ブラックベリーは優秀なビジネスマンの必須アイテムでした。でも最近はブラックベリーの機種自体減っており、加えてインターネットサービスも停止されてしまいました。しかしこのことが、思わぬ理由で職場のイライラの解消に一役買っているそうです。
今考えるとちょっと滑稽な話ですが、スマホが急激に普及するまでは、ブラクベリーこそが会社のヒエラルキーの象徴でした。発売当初から、企業はブラックベリーを社員の階層分けとマネジメントに利用していたのです。
コンサルタントはこう振り返ります。「会社は昇進の際、ブラックベリーを社員に付与していました。例えばメールに関しても、『これは私のブラックベリーアドレスから送られました』と書いていないものは、重要視されなかったのです」
会社の内外でブラックベリーを振りかざすのが、一種のステータスシンボルだったそうです。ところがスマートフォンの普及で形成は一気に逆転。部下はミーティング中にGPRS付きの中国製アンドロイドを使っているのです。
多くのボスは気落ちして、颯爽とスマートフォンを使いこなす部下を見てはイライラし、アンガーマネジメントテクニックを学ぶ必要に迫られたのだとか。
しかしブラックベリーを使用する理由がもはやなくなったお陰で、ここ何年か上司と部下を断絶していた職場の『壁』が取り払われるといったメリットも。
ある中堅社員はこの状況に大変満足しているようです。「ずっと僕らを隔てていたあの黒いスマホがなくなったお陰で自信が持てたし、会社の階段を昇ってやろうという気持ちが湧いてきました」
職場のイライラの種は数あれど、こんな所から派生してしまう事もあるのですね。
(英文記事URL)
http://www.dnaindia.com/analysis/report_blackberry-outage-removes-difference-between-managers-workers_1598932
