コラム
逆DVの人生相談
家庭内に置ける男女間の暴力(DV)では、女性が被害者になるケースが多いのですが、最近男性の被害者も増えています。2002-2005年に「配偶者暴力センター」に寄せられた男性の相談件数は全体の0.5%で(内閣府調べ)、実際に被害を受けてもどこかへ相談する男性は2割に満たない事を考えると、実際の男性被害者数はこの数値より多いと考えられます。
今回はNYで発行されている新聞のコラムから、加害者である女性がパートナーの男性に対する自身のDVについて相談を寄せていた記事をご紹介します。
相談者:
私には2年以上付き合っている彼がいて、一緒にいると幸せです。でも私が感情のコントロールができなくて、ささいな事で怒って彼を叩いてしまいます。彼は体も大きいので怪我はしないのですが、感情は間違いなく傷つけています。殴った後は後悔して、こんなの自分じゃないと思います。彼もここ数ヶ月は余り私といてもハッピーではないようです。彼を失いたくないし、彼と結婚したいと考えているのですが一体どうしたらよいでしょうか。
回答:
男性だからといって、叩かれてよい理由があるはずはありません。あなたの行動は間違いなく虐待的で、今すぐに終わらせる必要があります。ささいな事で怒って手を挙げるという点から、あなたにはアンガーマネジメントの問題があるようです。
感情をコントロールするにはカウンセリングが効果的です。もしこのままの状態が続くなら、彼はあなたの元を去るでしょう。そして次に別の男性と付き合っても、このパターンは繰り返されます。どうして愛する人を叩いてしまうのか、その原因となるあなたの過去の経験や生い立ちも振り返った方がいいですね。そして彼に寄りかかるのではなく、一緒にいても一人で立つ強さは必要です。この姿勢が感情をコントロールする上で大切なのです。
いくら近しい関係であっても、暴力に訴えるのは避けなければいけません。
(英文記事URL)
http://www.buffalonews.com/life/columns-advice/article638721.ece