コラム
シチュー鍋で義理の息子を殴った男が逮捕
今回は家庭内暴力事件を扱った記事をご紹介しますが、話題になっているのはその「内容」ではなく「凶器」です。47才の男性が「義理の18才の息子を殴った」という罪状で逮捕され、もうじき釈放されます。
そしてその際用いられた凶器が、何とソースパン(日本で言えばシチュー鍋、雪見鍋といった所)なのです!
この事件に関する判事のコメントです。「傷の程度は軽度の裂傷で、今回ナイフ、銃、木片などを使用した訳ではなく、あくまで手に持っていた『鍋』だが、この事件は家族の前で起きており、他の息子達にとって最悪な例を示した」
この父親にはもともと3ヶ月の服役が課せられ、今回18ヶ月の保護観察処分に移行しますが、この期間にまた事件を起こせば今度は6ヶ月の服役が課せられます。また期間中、アンガーマネジメント講習の受講義務や違法なドラッグの使用も禁じられます。
父親の言い分です。「私は人生ずっと工事現場で働いてきて、5人の子どものことをとても愛しているし、もうちょっと違ったやり方があったはずだと思う。彼らを厳しく育てたのは認めるが、それは子どもに責任感を植え付けるためだし、実際私はそうやって育てられた」
もしかしたら、この男性も自分の親から鍋など身の回りの物で殴られたことがあったのかもしれませんね。釈放されるまであと1ヶ月あるそうですが、彼の弁護士は服役期間の3分の2は既に終えているので、すぐに釈放してくれるよう求めているそうです。
スーパーモデルのナオミキャンベルは、空港職員をダイヤが埋め込まれた携帯で殴ってブリティッシュエアラインから搭乗拒否されてしまいましたし、今回のシチュー鍋を凶器に使った父親といい、キレやすい人はその物本来の目的を忘れてしまうようです。
頭に血が上って判断能力がなくなっているのだと思いますが、被害に遭った人はたまったものではありませんね。
(英文記事URL)
http://bernews.com/2011/12/suspended-sentence-for-saucepan-attack/