米国ミネソタ州ダコタ郡では、拘置所に入っている若い女性向けに、美容にも効果のある感情コントロール方法をレクチャーしているそうです。今回は拘置所で実際に行われている、ホテルのレディースプランのような講習をご紹介します。
このプログラムは、13才から18才の少女向けに構成される16週間のプログラムで、講習ではヨガとアートクラスにフォーカスしています。リスクのある少女達に対し、衝動的な言動を抑えるにはどうしたらいいか、良い選択をするにはどうしたらいいか、怒りをコントロールする方法、トラウマのケア、責任について、健全な感情を持つ方法などを教えます。
具体的には40分のヨガクラスの後に、その日のテーマ(例えば非暴力、感謝、ポジティブな体のイメージ)に沿ったアートプロジェクトを行い、像やジュエリーなどを制作します。更に衛生学では、他人に親切にする事を学ぶだけでなく、オリーブオイルを使用したフェイシャルやアロマセラピーといった自分でできる美容ケアも学べます。
今年は11名の少女がこの講習を卒業しました。このプログラムは「最初やる気のない少女、問題のある少女ほど、講習が楽しくて仕方なく卒業したがらない」と受講者にも家族にも大好評なのだとか。
このプログラムを取り入れたい郡は多いものの、刑事司法のシステムではハイリスクの少女達にかけられる資源が限られており、予算の関係で思うよう展開できず、継続していくのも困難なケースが多いそうです。
多感な時期だからこそ、押し付けるのではなく、彼女達が興味のある事を通して感情をコントロールする方法を勉強させるのが一番良い方法なのでしょうね。
日本でも、このような柔軟なプログラムが組まれるといいなと思います。
(英文記事URL)
http://www.twincities.com/localnews/ci_19629398
