ブログ

◆学校を取り巻く環境

お子さんが学校に通うようになると、親としては、学校での様子が気になるでしょう。
「保護者の学校意識に関する調査研究」(※1)によると、学校への関心事は、「わが子の友人関係」と回答したものが最も多く、全体の 61.1%。次いで、「先生の指導全般」「わが子の成績」が続きます。

そこで、もし、学校でお子さんに友人関係などのトラブルが発生した際、親が学校へ何らかの意見、要求を伝えたとして、受け入れられるのでしょうか?
「モンスターペアレント」の「クレーム」と受け取られてしまわないでしょうか?

「『モンスターペアレント』の実相」(※2)によると、「困った親」 (モンスターペアレント)が増えたと感じている人は、「大いに」(44.3%)と「少し」(44.4%)をあわせて、約9割で、「文科省の教員調査でも、すでに小学校教員の74.9%、中学校教員の70.6%が『保護者や地域住民への対応が増えた』と述べている」と書かれています。

そういったなか、もし、「モンスターペアレント」と受け取られてしまえば、時間と労力を費やしても、自分の満足のいく結果は出ないのではないでしょうか。
そのため、初めから要望が受け入れられやすいように話をする必要があるでしょう。その方法について、アンガーマネジメント的に考えてみたいと思います。

 

◆まずは冷静に

子供が学校で何らかのトラブルに遭った時、気が動転してしまう親が多いでしょう。学校側や相手の子供に怒りを覚える方もいるかもしれません。
ここでカッとなったまま、学校や相手方に電話などをしてはいけません。

まずは冷静に、子供の話を聞きましょう。そのうえで、落ち着いた状態で学校に連絡するなりの方法を考えましょう。もしかしたら、子供の話を聞いたらそれほど大きなトラブルではなかったのかもしれません。カッとなったまま対応すると、かえって問題が大きくなる場合もあります。
冷静に反応することが大切です。

 

◆そもそもトラブルだったのか?

子供の話を聞いて、先生や学校に意見をするのは悪いことではありません。
しかし、なんでも意見すればよいということではないでしょう。
学校はたくさんの個性の集まりです。考え方は多種多様です。同じ考えや感じ方の人もいれば、反対の性格の人もいるかもしれません。そのなかでいかに周囲と協調して生活していけるのかを学ぶ場でもあります。
ノーと言うのかイエスと言うのか、社会に出てから必要になるスキルの一つとして、子供に任せてもよいと思います。

 

◆先生だって人間です

教師という仕事は本当に大変な仕事だと思います。
子供を教える以外にも、事務的な仕事や行事の準備などもしなくてはなりません。
忙しいと心の余裕もなくなり、心の中にあるコップから、水がこぼれやすくなっています。
怒りは心のコップにネガティブな感情が水のように入っていき、溢れることで起こります。

先生の心のコップが空いている時に、冷静に話をすることができれば、お互いイライラせず、相談することができますね。
本来の目的を冷静に伝えることができれば、「モンスターペアレント」と呼ばれることはなくなるでしょう。
きちんと思いを伝え、子供が楽しく学校にいけるようにできればいいですね。

 

参考文献
※1 「保護者の学校意識に関する調査研究」日本大学文理学部 佐藤晴雄教授
※2 「『モンスターペアレント』の実相」法政大学キャリアデザイン学部 尾木直樹教授

 

(文:相原あすか/編集:川嵜昌子