ブログ

◆お悩みケース

30代 主婦
小学校1年生の長女が集団になじめず、困っています。
幼稚園では普通でしたが、小学校に入ってから、授業参観や行事で学校に行くたびに、様子が気になり始めました。
授業でも、みんなと同じことをしていないことも多く、一人でいることが多いです。

2学期の参観日は音楽の発表会でしたが、演奏の前にみんながお辞儀をしていたのに、うちの子だけただ立っていただけ。それを見てイライラ。
帰宅するなり「どうしてみんなと同じことができないの!」と怒ってしまいました。比べてはいけないと分っていても子どもを見ているとイライラします。

◆今増えている、集団になじめない子ども

文部科学省でもこうした集団になじめない子どもについて、「ここ数年、自己中心的で、情緒的にも不安定さをもち、結果として周りの人間関係をうまく築くことができない子どもが入学してくる。毎年、こうした傾向のある子どもは増加しているように思える。(中略)学校という集団生活になじめない子どもが確実に増えている。それは障害のあるなしだけではなく、幼稚園から小学校への成長過程ということを考慮しても、一昔前には見られなかった子どもの姿である」と述べています。(※1)

◆家庭でできること

学校でもこうした子どもたちへの対応として、初期指導の仕方などを研究しているところです。
ここでは、家庭でできるお子さんへのサポートを考えていきましょう。

まず、お母さんが持っている「べき」は何でしょうか。洗い出してみましょう。

〇 一人でいることが多い
 ⇒ 子どもはみんなと一緒にいるべき
〇 みんなと同じことをしていない
 ⇒ 子どもはみんなと同じことをすべき

お子さんの成長をずっと見守ってきた親御さんには、いつも「子どもはこうあるべき」という気持ちがあります。とくに、1年生の保護者は強いです。
そして、それと少しでも違っている現実を見てしまうと、とても不安でいやな気持になりますね。先生にももっとしっかり指導してほしいと願っていることでしょう。

お子さんは頑張って音楽の発表をしたと思います。さあ、玄関から「ただいま」の声が聞こえてきます。あなたは、どんな声をかけますか。

「一人だけお辞儀しないで恥ずかしい!」
「どうしてみんなと一緒にできないの!」

褒められると思って帰ってきたのに、これではしょんぼり、がっかりです。

音楽の発表会ではお辞儀はできなかったのですが、でも、演奏はできたのですね。よかったですね。みんなと一緒に演奏できたのですよ。

「演奏上手だったね。お辞儀もできるともっとよかったね。今度頑張ろうね」

きっと、お子さんはこのひと言を待っていると思います。
お子さんに温かく声をかけてみましょう。
ご一緒に「イライラしない子育て」について学んでみませんか(※2)。

※1 文部科学省:新入学時における初期指導の工夫
※2「イライラしない子育てシンポジウム」の詳細・お申し込みはこちら

(文:三浦和美/編集:川嵜昌子