コラム
相手を「受け入れる」ということ
“>「怒り」は最も普遍的で取り扱いが難しい感情で、毎日の生活に悪影響を及ぼす場合もあります。ですから私達は自身の心の中の怒りを認識し、それがどれほど自身や他人を傷付けてしまうか理解しなければなりません。
同時に怒りを感じたとき、それに対処することができたらどれだけ大きな恩恵があるのかという事も考えてみる必要があります。
怒りを含む感情に関する問題は、基本的に「対象となる人・物をあるがままに受け入れていない」事が原因です。つまり、外部的要因を変えようと必死になるのではなく、受け入れようと自身の心を変えることが解決策になります。
例えば人間関係の問題は、パートナーを彼・彼女のあるがままの姿として受け入れていないから生じます。この場合相手を自分の思う様に変えようとするのではなく、相手をそのまま受け入れることが一つの解決策となるでしょう。
「受け入れる」という行為には色々なレベルがあります。多くの人は、相手に口やかましく言うのをやめるというレベルでは許容していると思います。
しかし心のどこかで「もっと相手に変わって欲しい」と考えていませんか。相手に審判を下そうとするのを止めると、より許容しやすくなります。
それに、自分を裁かれると感じると人は守りに入り反発したくなるものですが、受け入れてもらえると感じるとリラックスして自分の心を開きやすくなるものです。裁かれるのと受け入れてもらえるのとでは、相手の気持ちに天と地ほどの違いがあります。
問題は私達の心の外には存在しません。私達が他人を「この人は問題だ」と思わなければ、その人は問題ではなくなります。
もし怒りそうになったら、「この問題に怒るのは割に合っているか」と自問してみましょう。怒りを用いる他に解決方法がないか、冷静になって考えれば相手にとっても自分にとっても建設的です。
ウェイン・ダイアーはこう言っていたそうです。「人は同時に怒って笑うことができない。でも人は、どちらかを選ぶ力がある」
(英文記事URL)
http://thecitizen.co.tz/sunday-citizen/43-sunday-citizen-opinion-editorial/19337-develop-anger-management-skills.html