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◆仕事の最大の悩みは人間関係

多くの人にとって、1日の大半を占める仕事の時間。
その時間が楽しく快適か、あるいは、苦痛に満ちたものかを決める大きな要素のひとつが、「職場の人間関係」です。

厚生労働省の調査(※)によれば、仕事に対して強い不安、悩み、ストレスを感じることがある人の割合は60.9%。その中身でもっとも多いのは「職場の人間関係の問題」で、41.3%を占めています。

上司と部下、同僚との人間関係、場合によっては、取引先、お客様との人間関係が、ときに悩みの種になり、仕事の生産性を低下させ、心身に悪影響を及ぼします。

そんなとき、役に立つのがアンガーマネジメント、怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングです。

◆上司の悩み、部下の悩み

私がよく耳にする、管理職の悩みは、「部下にはもう少し頑張ってほしい」「部下が受け身で、やる気が感じられない」「部下の報告、連絡、相談が足りない」と同時に、「経営者が自分の頑張りを正当に評価していない」というものです。

一方、部下の悩みは、「上司が無理な要求をしてくる」「上司も経営者も現場の状況をわかっていない。わかろうともしない」「上司からの労いや感謝の言葉が不十分」などです。

そして、経営者からは、「社員が主体的ではない」「気が利かない」「スピードが遅い」「もっと頑張ってほしい」などの声を聞きます。

すなわち、上(管理職、経営者)からは、下(部下)が頑張っていないように感じられ、下からは、自分たちは頑張っているのに、上が評価せず無理難題を言ってくるという不満の声が聞かれます。

◆「べき」から怒りが生まれる

上司と部下、あるいは、同僚同士でも、お互いに、相手に対して「こうあるべき」と思っており、それが満たされていないと腹立たしく感じられます。
とくに部下の立場では、自分が認められていない、大事に扱われていないことに対して、不満を感じているようです。

この「こうあるべき」「こうすべき」と、自分が信じていることが実行されないと不快な気持ちが生まれ、その気持ちが溜まると「怒り」につながります。
つまり、「怒り」は、自分にとって守られて当然の「べき」が守られないときに発生します。

「べき」の中身は、一人ひとり違います。生まれ育った環境、人生経験が違うため、当然だと思うことも異なります。経営者、管理職、部下という立場の違いによっても「べき」は異なってきます。
けれども、私たちは、そのことに気がついていません。頭ではわかっていても、心では、自分が正しくて、相手が間違っている、相手が悪いと感じがちです。結果、お互いに理解し合えず、職場が苦痛に満ちた場所になってしまいます。

アンガーマネジメントを身に着けることによって、無駄な怒りが減らせ、怒る場合も相手に効果的に伝わるようになります。
アンガーマネジメントで、職場で良好な人間関係を築き、効率的に仕事に取り組み、ビジネスライフを快適に過ごしましょう。そのための情報を提供していきます。

※出典:平成24年 労働者健康状況調査

(文・編集:川嵜昌子