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◆お悩み

40代の女性です。公務員として仕事に就き、毎日意欲的に過ごしています。
しかし、いったん仕事を離れると、私は常にイライラしてしまいます。

結婚して15年経ちますが、家にいるときは夫に対して常に怒っています。
子どもたちも少し手が離れたので、一緒に出かける時間がとれると思っていましたが、食事のときに何気ないことを話してもとくに反応がなく、一緒に出かけることなど夢のまた夢です。

無口な夫に怒りを感じてしまうと、私は物に当たったり、大声を出してしまったりすることもあります。
その怒りが通り過ぎた後には、「こんなふうになるのは夫のせいだ」とまた新たな怒りがふつふつと湧いてきてしまいます。

私はイライラの生活から抜け出して、もう一度夫と楽しい生活を取り戻したいと考えています。こんなときどうしたらよいか教えてください。

◆アンガーマネジメント的アドバイス

きっと新婚の頃はいろいろなことを話し合い、いろいろな場所にも出かけ、楽しい時間をたくさん過ごしてきたことでしょう。夫婦になって10年以上も経つと、それぞれのよいところが当たり前になり、それ以上に欠点や足りないところが目に付いてくるものです。

アンガーマネジメントでは、人の感情を「心のコップ」を使って説明します。今、あなたの心のコップにどんな感情が溜まっているか見てみましょう。

「今日あったささいなことでもそうだねと返してもらえなくて寂しい」
「私は仕事でこんなに認められているのに、家に帰ると何も言ってもらえなくて悲しい」
感情は一つではなく、このようにさまざまな感情がコップの中に溜まっていくのです。
そして、感情がコップから溢れたときに怒りとなって表われます。今あなたが夫に対して怒りがあると言っていますが、本当は怒りが爆発する前なのかもしれません。

◆アンガーマネジメントで生活を変える

アンガーマネジメントでは怒りの正体は「べき」(こうあるべき、こうすべきと自分が信じていること)であると考えます。
そして、その「べき」を3重の円(3重丸)で表わしています。

中心の丸は自分と同じ「べき」。自分の「べき」と相手の「べき」が同じなら、相手に怒りの感情をもつことはありません。

2つ目の丸は、自分とは違うが許せる範囲の「べき」です。

3つ目の丸は、相手の「べき」が自分とは違い、許せない「べき」です。ここでは理解し合うことは難しいです。

あなたはどこかで夫は自分と同じ考えであるべきと思っていませんか。
結婚したときと同じであるべきと期待していませんか。
そうではないから常に夫にイライラしてしまうのです。

もともと違う人格同士が一つ屋根の下で暮らしていることを忘れてしまって、感情のままに夫に接していませんか。夫からすれば、妻が自分の気持ちを理解してくれないという怒りがあり、それが無口という態度で表われているのかもしれません。

解決策として、2つ目の丸を大きくしていくとよいでしょう。
「前と違っていてもいい」「食事は一緒にしてくれる」
こうしてアンガーマネジメントを身に付けると、これまでの生活を変えることができるようになります。
楽しい生活を取り戻し、仕事も家庭もさらに充実させてください。

※今回の内容は、アンガーマネジメントコーチングを受けていただいた方の事例をもとに構成しています。クライアントご本人の許可をいただいたうえで、個人を特定できる表現を適宜変更してご紹介しました。

(文:三浦和美/編集:川嵜昌子