コラム
「ADHDは作られた病」と博士が独白
今日は、子どもの精神的な症状に関する投薬について考えてみたいと思います。
ADHD(注意欠陥・多動性障害)は、処方の必要のない子ども達まで、薬を飲んでいるとご存知でしたか?
実は、ADHDの父と呼ばれるレオン・アイゼンバーグ博士自身、亡くなる前にドイツの雑誌に「ADHDは作られた病気の典型的な例だ」と告白しているのです。
実際に精神障害の症状を持つ子どもは存在するものの、製薬会社の力と過剰な診断によってADHD患者の数が急増しているとのこと事で、アメリカでは10才の男の子の、10人に1人がこの薬を飲んでいるのだとか。
なぜこのような事が起こるのかというと、学者と製薬会社、また政治との金銭的な結びつきです。中には製薬会社から1億円以上の金銭を受け取っていたメディカルスクールの教授もいたそうです。
ADHDという病名が世の中に知れるにつれ、ADHDの治療薬の売上も増加し、1993年に34kgだったものが2011年には1760kgになり、18年間で約50倍に跳ね上がっています。
また、同学年の生まれが遅い子どもほどADHDの診断が下されるケースも多く、ミシガン大学のElder教授の研究では、ADHDと診断されたすべての子どものうち、20%が「学年の中で比較的幼い」ことに影響された「誤診」である可能性が高いという最終的な結論を発表しています。
もちろん、中には本当に薬が必要な子どももいるでしょう。しかし、安易に子どもを薬付けにする事は、子どもの行動を解決する根本的な解決にはならず、逆に、薬への依存というリスクを背負わせてしまう事になります。
親額の権威であるRoss W. Greene博士も、多くの子どもが不必要な薬を投与されている、とその危険性を指摘しています。
実際薬を飲んでいる子を持つ親は、「薬が効いている時といない時で、2人の人格があるようだ」と感じるそうです。
周りの大人との関わり方で、子どもの言動は改善するケースが多くあります。他の子より騒ぐ、落ち着きがない、という理由で処方された薬をそのまま飲む前に、ぜひ一度本当に薬が必要か考えてみるのが大切ですね。
参考文献
The Explosive Child 2009 Ross W.Greene
http://gigazine.net/news/20130529-adhd-is-made-by-industry/
http://gigazine.net/news/20100819_adhd_or_just_kids_being_kids/