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コラム - 時事
なぜマツコさんに怒られたいのか?
◆怒られたい芸能人2連覇
2015年に、日本アンガーマネジメント協会が制定した「アンガーマネジメントの日」は6月6日。怒りの感情のピークが「6」秒であることと、「ムカムカする」をかけています。
この6月6日を前に調査した日本アンガーマネジメント協会によるアンケート調査を振り返ると、「怒られたい芸能人」は、昨年に続き、マツコ・デラックスさんで、2連覇を達成しました。
今回は、なぜマツコ・デラックスさんに「怒られたい」と思うのかについて、考えてみたいと思います。
1. 怒る相手を選ばない
マツコ・デラックスさんといえば、人気者でよくテレビに出ていますね。そして、番組で、相手が誰であろうと怒ったり、意見を言ったりしています。
相手によって使い分けていないところに共感が集まるのではないでしょうか?
2. 怒る理由にブレがない
世間の常識も踏まえたうえでの、独自の価値基準をお持ちです。
その基準が一貫しており、ぶれていないように感じます。
怒るのも、自分の考えに基づいた判断なので、揺らぎがないのでしょう。
ケースバイケースで怒ったり怒らなかったりすることがありません。
3. 怒る相手に愛情を持っている
自分の機嫌が悪いからといって怒ることはしません。
マツコさんの基準で、怒る理由があるとき、納得がいかない時に怒っているように感じます。
その際、相手を責めるのではなく、自分の意見との違いをはっきりと打ち出します。
もし賛同が得られない場合でも、「そういう考えもあるわよね」と受け入れる懐の深さを持っています。
◆なりきってみる
マツコ・デラックスさんが支持される、これらのこと、「怒る相手を選ばない」「怒る理由にブレがない」「怒る相手に愛情を持っている」は、意識すれば、私たちにも実践できそうなことばかりではありませんか?
上司や部下との関係に悩んでいる方、家族と良好なコミュニケーションを取りたい方など、怒りをマネジメントしたい方には良い見本だと思います。
アンガーマネジメントの方法に「プレイロール」というものがあります。
自分の理想とする人になりきって行動します。理想のキャラクターを演じることにより、理想の性格になるという効果があります。
今度から、怒るときは、「マツコ・デラックスさん」になりきってみるのもよいかもしれません。
※日本アンガーマネジメント協会による“怒り”をテーマにした調査結果はこちらでご覧いただけます。