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今回は、「怒りの感情」と「病気」の関連性について簡単にご紹介いたします。

年々増加傾向にあった日本の心疾患罹患患者数(心疾患にかかっているひとの人数)は、ここ数年横ばい状態で、死亡原因の第2位にあがっています。

◆海外の研究

欧米では、「怒り」と「循環器系疾患」との関連性の研究がすすんでおり、「怒り」や「敵意」「攻撃性」などは、本態性高血圧(一次性高血圧:原因不明の高血圧で高血圧の約9割を占めています)や冠動脈疾患(CHD)の重要な疾患要因とみなされてきています(Diamond,1982;Fried‐ man&Rosenlman,1974)。

その他の海外の研究をみてみると、Rosenman&Friedman(1959)の研究によって「タイプA行動パターン」が冠動脈疾患(CHD)の発症に深く関連していることが明らかになりました。
「タイプA行動パターン」の特徴は、
1)精力的に物事をこなす
2)競争的な状況を好む
3)時間切迫感が強い など
さまざまな属性があるとされています。
さらに、Dembroski (1990)は、「タイプA行動パターン」のうち「心疾患」に罹りやすい行動は、「怒り」「敵意」「イライラ」のみであると報告しています。

◆自律神経の乱れ

1)精神的ストレス
プライベート・学校や職場での人間関係、仕事のプレッシャー、勉強などの悩みや不安など

2)身体的ストレス
過労、事故、けが、環境(音、光、温度)など

上記のストレスが過剰になったり、第一次感情であるネガティブな感情が心のコップに溜まったりして、怒りとしてでてくることが続くと、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが乱れてしまうことがあります。自律神経は、循環、呼吸、消化、発汗・体温調整、内分泌機能、生殖機能など自分ではコントロールできない神経です。

自律神経の乱れは、おいしく食事ができなくなったり、下痢や便秘を繰り返したり(過敏性腸症候群)、手にたくさん汗をかいたり、呼吸が乱れたり、よい睡眠がとれなくなったりします。自分でコントロールできない神経なので、このような症状がでてきてしまうと治すために時間がかかる可能性があります。

◆「怒り」は「身体のコリ」に似ている

怒りの感情が湧き始めたころは、小さくて柔らかくてほぐしやすいけれど、放置しておくとだんだん大きく硬くなってしまい、ほぐれにくくなってしまいます。身体のコリがひどくなると、専門的な職業の方にほぐしてもらう必要ができてくるように、怒りの感情を放置するとほぐすことが大変になります。

イライラしていると、怒っている状態が当たり前になってしまい、心や身体の変調につながっていってしまうのです。健康維持のためにも、怒りやイライラは小さくて柔らかいうちに解消しておくほうがよいでしょう。

◆参考コラム

怒りの感情と上手につきあい、パワーやモチベーションに変えるための方法をご紹介しています。
アンガーマネジメントのテクニックは、日々トレーニングをつむことでアンガーマネジメント的思考に切り替わっていき、心が軽くなっていきますよ。
ぜひ、参考にしてください。
「怒りの対処術を学ぼう 怒りの感情の傾向パターンを見つけよう」
「怒りの対処法を学ぼう 自分の「べき」は他人と必ずしも一緒ではない」

(文:髙橋直子/編集:川嵜昌子

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