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『マンガでやさしくわかるアンガーマネジメント』 戸田久実著 日本能率協会マネジメントセンター(2016年)

 

仕事がうまくいかないとき、家庭に帰ってからその怒りを爆発させたり、身近な家族にあたったりしたことはありませんか。
毎日の生活の中で自分の怒りとどのように付き合ったらよいか分からないと悩んでいる方も多いと思います。
そんな方にお勧めしたいのが、『マンガでやさしくわかるアンガーマネジメント』です。

 

◆28歳の女性が主人公

マンガの主人公として登場するのは、下町の信用金庫に勤めるしおり、28歳。仕事への熱心さが買われて、5億円の下町活性化のプロジェクトリーダーを任されます。メンバーとして3名が参加しますが、一癖も二癖もある面々。初めての会議ではプロジェクトのねらいを確認するどころか、会議にすらならないまま終了してしまいます。

しおりの実家は下町のそば屋。家に帰ってきたしおりは、会議でのイライラを態度に表わします。お客さんに挨拶する余裕もありません。
そして、このときに出会ったお客さん、梅原健二こそ、自分の怒りとうまく付き合う「アンガーマネジメント」を教え導く存在であることを知る由もありません。

2回目の会議でもまともに議論をしようともしないメンバーに対して、しおりはとうとう怒りを爆発させてしまいます。書類を机に叩きつけたり、大声で不満を叫んだりしてしまいます。

そして、家に帰ったしおりは、「明日からどんな顔をしていけばいいのか」と悩みます。みんなの前で怒ってしまったことを後悔しているのです。

ぼーっとしたまま手伝いをしていたしおりは、打ち水を梅原にかけてしまいます。そのことを怒ったりしない梅原を不思議に思うしおりに対して、梅原は「どうしたの? この前も不機嫌だったし」と語りかけます。
そして、梅原から自分の怒りとうまく付き合うためにアンガーマネジメントを学ぶことを勧められます。

「たった21日で自分の感情と上手に付き合えるようにしてあげるよ」という梅原の言葉に驚きを隠せないしおりです。

 

◆自分の怒りの傾向

各章、マンガの後は、「怒りとはどんなもの?」「怒りをうまく扱えないと損をする」など、アンガーマネジメントを理解するための解説のページとなっています。

また、解説のページには自分の怒りの状態をチェックする項目も示されており、読み進めながら自分の怒りの傾向にも気づくことができます。

仕事でも家庭でも怒ることが多かったしおりは、自分の怒りとうまく付き合えるようになるのでしょうか。また、協力的でなかったプロジェクトのメンバーとは最後まで事業を進めることができるのでしょうか。ハラハラドキドキのストーリーは続きます。

マンガという親しみやすい方法で書かれているため、アンガーマネジメントについてやさしく理解することができます。

バックに入れておいて、電車での移動時間やちょっとした待ち時間にも繰り返し手に取って読みたくなる、そんな一冊です。

 

『マンガでやさしくわかるアンガーマネジメント』の情報はこちら

 

(文:三浦和美/編集:川嵜昌子