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こんにちは!協会ブログチームの水谷です。

今回は、私が友人や仕事関係者から聞いた「巷に溢れるイラッ」を考えてみようと思います。
みなさんもぜひ、一緒に考えてみてください。

40代のKさん。仲良しのお母様が最近70代になり、Kさんの「イラッ」が段々増えてきたと感じるそうです。
例えば:
・出かけた先でスマホを忘れて帰る
・財布をどこに置いたかわからなくなる
そんな出来事が重なり、嫌いまでは行かないけれど「イラッ」とするそうです。私は「70歳をきっかけに脳ドック検診をすすめてみたらどう?」と提案してみました。するとKさんは「母に言いにくい」と言うのです。
よく話を聞くと「私が認知症を疑っていると母が知ったらかわいそう。だから言いにくいの」だそうです。「伝えたいけれど言いにくい」こんな時におすすめなのが「アンガーマネジメント」です。

■「怒り」の元にある感情に意識を向ける
では、なぜ「イラッ」とするのでしょうか。まずは怒りの仕組みについて考えてみましょう。ライターを思い浮かべてください。ライターの炎を怒りだとします。

なぜ火がつくのでしょう?炎が燃えるには、まず「カチッ」と火花を散らさなければなりません。これは「べき」という言葉で表せます。「べき」は私たちの理想や価値観を表している言葉で、誰もが持っているもの。火花が散った時というのは、この「べき」が目の前で裏切られた時なのです。

しかし、火花が散っただけでは炎は燃えません。ライターの中のガスが必要です。このガスとは、「不安・心配・悲しい」といったマイナスな感情や「疲れた・眠い」などのマイナスな状態のことです。
ライターの中のガスがたくさん溜まっていればいるほど、炎もより大きくなります。

Kさんの場合、「お母さんは最近忘れっぽいんだから、もっと気をつけるべき。どこにでも物を置くべきではない」という「べき」が裏切られたことで、火花が散りました。そこへ、「心配」というガスが送り込まれ、「もう!すぐに忘れて!」「どうしてスマホを忘れて帰るの?!前もそうだったんだから気をつけてよねっ!」というイラッの炎が生まれています。

でも本当に伝えたいのはお母さんを責めることではなく、心配している気持ちです。だけどその気持ちは思っているだけではお母様には伝わりません。ぜひ、自分のガス(今回の場合は心配な気持ち)を冷静に相手に伝えてみましょう。
「お母さん70歳になったし、私、この先お母さんに何かあったらとっても心配。ずっと健康で長生きするためにも一緒に脳ドックに行ってみない?」このように伝えるとお母様も嫌な気持ちにならず、「Kを心配させたくないし、確かにKの言うとおりね」と、健康診断の延長として足を運びやすいかもしれません。

自分がどういう気持ちか。本当はどうして欲しいのか。怒りのもとにある感情に目を向けることで、お互いに気分が悪くならずに本当に大切なことを伝えることが出来るのです。

みなさんも、イラッとしたら、自分のライターの中のガスはどんな感情?と考えてみてくださいね。