ほっと・AM
AMエッセイ
親子で感情をコントロールするために必要なこと
近年、キレやすい子が増えたといわれています。子どもだけでなく、大人でも自分の感情を理解しコントロールすることが難しい場面もあるでしょう。内閣府の「男女共同参画白書 令和4年版」(2022年)によると、夫婦のいる世帯全体の約7割が共働き世帯です。そのため、子育て世代の多くが共働きとなり、日々の忙しさから「早くしなさい!」「なんでやらないの?」「ちょっと後にしてよ」などつい口走ってしまい、言ってしまった親の方が「ちょっと言い過ぎたかな?」と後悔してしまうことがあるかもしれませんね。
そこで、子どもにもアンガーマネジメントを学んで欲しいと感じることをまとめてみました。
■子どものアンガーマネジメントが必要なケースとは?
・最近小さなことにもイライラしていることが多い
・お友達とのケンカが増えた
・「どうでもいい」「なんでもいい」「知らない」「やりたくない」と言うことが増えた
・「〇〇ちゃんだけズルい!」「ボクだけ〇〇できないじゃないか!」と主観的な主張が多い
・「やだなぁ」「やりたくないない」と不満な言葉が多い
・子どものクラスでいじめがある
・子どもが仲間はずれになっているようだ(いつも一人で遊んでいる)
これらはほんの一例ですが、普段と異なる様子など気になることがあれば、アンガーマネジメントを学ばせるタイミングかもしれません。
子どもは自分自身の感情を正しく理解して伝えるということが難しいです。最近イライラしていることが多いかも?と感じたら、ゆっくりと時間をとって子どもと「怒りの感情」と向き合うようにしてみましょう。
ここで、親子ですぐに試していただきたいテクニックをご紹介します。
■「気持ちを落ち着かせるためのテクニック」
・深呼吸3回
・数字を6まで数える
・落ち着く言葉を唱える
どれも、すぐに試せる内容です。
まずは、深呼吸「4秒吸って6秒吐く」をゆっくり3回繰り返してみましょう。
イラっとした時にすぐ行うことでスーッと気持ちが落ち着き、自分自身も子どもや家族に不用意な言葉をぶつけることもなくなり、言わなきゃ良かったと後悔することが減りました。とてもシンプルなことですが、子どもと一緒に出来るので試してみてはいかがでしょうか。
その他、絵本を手にして「怒りについて」親子で考える時間を作るのもおすすめです。
いらいら ばいばい (3歳からの感情マネジメント絵本)
■子どものアンガーマネジメントについてまとめ
目指すのは、「自分の感情に責任を持てるようになること」です。決して感情に振り回されるのではなく、自分の感情を閉じ込めるのでもなく、自分の感情を上手に扱えるようになることで「怒る必要のない」ことに怒らない経験を重ねていくトレーニングをしていきましょう。幼少期からアンガーマネジメントを少しずつトレーニングしていくことで、これからの人生に豊かな人間関係を築くきっかけとなればいいですね。
このように、お子さまと一緒にアンガーマネジメントに向き合いたい方は、【アンガーマネジメントキッズインストラクター養成講座】がおすすめです。ご予定に合わせてオンラインや会場を選んで受講してみては?
https://www.angermanagement.co.jp/seminar
現在、日本アンガーマネジメント協会ではオンライン講座も開催しています。