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こんにちは。協会ブログチームメンバーの梶田多恵子です。

いつもブログを読んでくださりありがとうございます。

私は普段、認知症の方をケアする「グループホーム」という施設に勤務しています。介護福祉士として、ケアの必要な入居者さんの生活面でのサポートをするのが仕事です。勤務シフトには夜勤もあり、私も月に3~5回ほど担当します。日勤のシフトでは、3名の職員で9名の入居者さんのサポートを行いますが、夜勤帯は職員一人で朝まで対応します。日勤帯とは違った、夜勤帯特有の「ついイライラしてしまう」出来事があります。

今回は私が介護現場の夜勤帯でイライラしてしまう事、そして、そんな時にアンガーマネジメントがどう役に立っているかをご紹介します。

■入居者さんが夜寝てくれない

夜勤帯で私が一番イライラするのはこれだと気付きました。

夜になると、なかなか寝られない入居者さんがおられます。いわゆる昼夜逆転状態の方、一人で寝るのがさみしいと訴えられる方、若い時の生活歴(夜勤の仕事をされていたなど)等、背景は様々です。中にはぐっすり眠っておられる他の入居者さんのお部屋に入る方や大声で職員を呼ぶ方がいます。そんな時は「もう!なんで寝てくれないの!」「昼間はすごく落ち着いているのに、なんで夜になるとそうじゃないの!」とついイライラが募ります。入居者さんが寝てくれないと夜勤者も休めません。以前の私は「今は夜です!寝る時間です!お部屋に入ってください!寝てください!」と入居者さんに厳しい口調で伝えていました。当然ですが、入居者さんはもっと落ち着かなくなり、何度も何度も居室から出てこられます。私はますますイライラして来る…という悪循環を起こしていました。何より、入居者さんに優しくできない自分にイライラしていました。

アンガーマネジメントを学んでからは、「夜はしっかり寝るべきだ」という自分の「べき」を見直して、「誰だって夜寝られない時もある」と捉えるようになりました(実際、私自身もぐっすり眠れる日もあればそうでない日もあります)。そして、自分の声掛けにも気を付けるようにしました。厳しい口調ではなく、ゆっくり落ち着いた声のトーンで話しかけるようにしました。入居者さんが寝られなくて出て来られたら、すぐにお部屋に戻っていただくのではなく、しばらく一緒に飲み物を飲んで過ごしたりするようにしてみました。そうすることで、まず私のイライラがずいぶん軽減されたように感じます。入居者さんも眠たくなったらお部屋に戻られるようになりました。

■夜間の排泄介助(おむつ交換)が大変

夜勤帯は職員一人で排泄介助やおむつ交換をしないといけません。失禁でパジャマや肌着、場合によっては布団類も全部交換して洗濯します。時には、巡回の度に失禁される方、巡回時間に3人の方が失禁されていたという事もあります。そうなると、「さっき交換したのに、また変えないといけないの!」「なんで今夜は失禁する人が多いの!」とイライラしてしまいます。

アンガーマネジメント的な視点でみた場合、「この状況は自分の力で変えられるか、変えられないか」という事に注目して考えてみました。まず、「入居者さん自身の排泄のタイミング自体」は、その方の生理的な事ですから、私の力では変えることは出来ません。では、「失禁を出来るだけ少なくするために何が出来るか」を考えてみると、おむつやパッド交換の回数を増やす、排泄の時間帯を考えておむつ交換の時間をずらしてみるなど、私自身が工夫できることがあると気付きました。今ではいろいろ試行錯誤して、失禁の回数が少し減ったように感じています。

■夜勤帯で私がイライラする事の背景に何があるのか

アンガーマネジメントでは、「怒りが生まれるのは背景にマイナスな状況や感情がある。それがどれくらいたまっているかで怒りの大きさも変わってくる」と考えています。

私が夜勤帯でイライラしてしまう事の背景には、「一人で夜勤を担当することへの不安」「夜勤帯ではなかなか仮眠をとることが出来ない時があるので疲れる、眠い」といったことが多いと気が付きました。これらを少しでも減らすことが出来れば、夜勤でイライラすることも減ります。

そこで最近は、夜勤入り前には長めの昼寝をして体調を整えておくこと、夜勤中は10分でも仮眠をとることを意識するようにしています。特に明け方3時から4時頃は、眠たい、疲れたというのがピークに達するので、この時間帯は少しでも休むように心がけています。そうすることで、入居者さんの起床時間の6時前後が随分楽になりました。

何より一番影響していたのは、「夜勤帯は何ら(発熱や怪我など)起きるべきではない、そして、入居者さんはぐっすり寝るべきだ」という私の強い「べき」でした。そういう時が毎日続く訳ではありません。そこに気付いてからは、イライラすることが大分減ってきました。他にも些細なことが気になってイライラすることが多かったのですが、それも少なくなりました。

介護現場で起きる虐待のニュースは、私も同じ介護職員としていつも心が痛みます。

「ああ、きっとこの人は疲れていたんだな、夜勤明けのこの時間帯、確かにイライラするよね…」

でも、ケアのプロとして絶対に虐待はあってはいけないことです。多くの介護現場で働く人にアンガーマネジメントが広がれば、自分の怒りやイライラをコントロール出来て、自分自身にも、ケアを必要としている目の前の人にも優しくなれると、私は考えています。

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