コラム
家庭内暴力対策は整形手術?
トルコでは「女性は男性に従うもの」という価値観が強く、家庭内暴力の被害者女性がなかなか声を挙げる事ができません。しかしその現状を打破するため、政府が新しい政策を打ち出しました。
新たな政策の要点を、対男性と対女性に分けてまとめてみました。
[男性]
①電気信号が取り付けられた手錠をはめられる(これは居場所を常に監視できるようにするため)
②将来のためにアンガーマネジメント講習受講
[女性]
①暴力の被害を受けた場合は無料で裁判所へ訴えることができ、これ以上事態を悪化させないよう盗聴器をしかけてもらう。
②女性のプライバシーは完全に守られ、外見を変えるため整形手術することもできる(さすがにこの費用までは政府は出してくれないようです)
被害者女性へのサポートは、法律上婚姻関係にあっても既に別居していても適応されます。また教育省とも協力し、「女性は男性より下の階層」という意識改革を捨て去る学校教育をしていくそうです。
社会政策省大臣のファトマ氏は「私たちは被害者を守らなければいけません。命が何よりも大事なのです」と述べ、今後は内閣府、警察庁、法務省や検察省とも協力関係を保ってこの問題に対処して行くと表明しました。
トルコの場合、他の都市へ引っ越したばかりの家族に家庭内暴力問題が発生することが多いそうです。慣れない土地での生活のストレスを、一番身近な配偶者にぶつけてしまうのかもしれません。
(英文記事URL)
http://www.hurriyetdailynews.com/n.php?n=new-plan-to-tackle-domestic-violence-in-turkey-2011-10-10