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アンガーマネジメントの講座に来られた方で、「若いときは、些細なことでよく怒っていましたが、年をとって丸くなりました」という方がいらっしゃる一方で、「私の父ですが、以前は穏やかだったのに、年のせいか、すぐカッとなって怒鳴るようになりました」という方もいらっしゃいます。

年をとったら、人は丸く穏やかになるのか、逆に、短気になるのでしょうか?

 

◆経験を積み、寛容になる

これは、両方の可能性があります。

まず、丸く穏やかになる場合、学生から社会人、社会人でも新人からベテランになるにつれ、さまざまな経験を積み、視野が広がり、柔軟な発想ができるようになった結果、そうなることが考えられます。

自分と違う考え方、価値観の人と接するなかで、「そういう人もいる」「そういうこともある」と思えるようになる、自分の「こうあるべき」という「べき」とは「少し違うが許容可能」な範囲が広がる可能性があります。いわゆる、寛容になり、穏やかになるケースです。

 

◆マンネリ化で、許容範囲が狭まる

逆に、年をとって短気になるのは、先ほど書いたように、さまざまな経験を積み、視野が広がっていく状態が、ある時点で止まってしまい、逆に、柔軟性が失われた結果、そうなることが考えられます。

仕事や生活がマンネリ化したり、第一線から退いたりして、行動範囲が狭まり、考え方も狭まっていく。
世の中の変化に疎くなり、若い世代など自分と異なる考え方、価値観が許容できなくなります。

さらに、加齢により、身体機能、運動能力が低下したり、体力的に無理がきかなくなることで、ストレスが生まれたり、不安になる。心の余裕が失われ、些細なことでカッとしやすくなることも考えられます。
そして、その怒りを、家族などの身近な人に対してぶつけてしまう人もいます。

怒りは、「身近な人に対するほど強くなる」という性質をもっています。
自分のことを「わかってくれているはず」「わかってほしい」という気持ちが強いためです。その期待が裏切られたと感じると、「なんでわかってくれないのか」と、腹立たしさが強くなります。

 

◆柔軟性を高めよう

年をとったら、丸く穏やかになるのか、逆に、短気になるのか?

それを決める要素に「柔軟性」があります。
年齢に関係なく、「柔軟性」が高くなると、気持ちが穏やかになり、逆に、失われると短気になりがちです。

そこで、柔軟性を高くするために、「ブレイクパターン」という、アンガーマネジメントのテクニックをお勧めします。
これは、自分が日々の生活で、ワンパターンなっていることを、意識的に変えてみる、パターンをブレイクする(壊す)手法です。

たとえば、朝起きて、いつも見ているテレビ番組とは違う番組を見てみる、いつも通らない道で通勤してみる、いつもとは違う飲み物、食べ物を試してみるなどです。

少し変えただけで、違和感がありませんか? それは、知らず知らずのうちに行動がパターン化し、頭が変化を受け入れにくくなっているためです。

人には、なかなか新しい一歩を踏み出せない性質、未知なもの、未体験のものを受け入れず、現状を維持しようとする「現状維持バイアス」があり、放っておくと、柔軟性が失われていきます。

ときどき、意識的にパターンを壊し、柔軟性を高めてみてください。心と頭の健康につながります。

 

(文・編集:川嵜昌子

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