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◆大きなことが起こったときの反応

アンガーマネジメントで「怒り」の感情を説明するときに、こころをコップに例えてみます。こころのコップには、いろいろな感情が入っています。不安、つらい、苦しい、痛い、嫌だ、疲れた、寂しい、虚しい、悲しいなど、一般的にいうマイナスな感情がこころのコップに溜まってきて、溢れてしまったときに、「怒り」が出てきます。

自分にとって大きな出来事が起こったとき、こころのコップが感情で溢れやすくなるのは自然な反応です。
普段なら気にならないような小さなことにイライラしてしまう、あるいはなんだか胸がざわつく、もやもやしているということもあるかもしれません。

そんなとき、感情にまかせて怒りを周囲にぶつけたり、誰かを責めたりすることは、自分にとっても解決にならず、周囲の人を傷つけてしまうこともあります。
こころのコップから溢れる「怒り」やその背後の感情を押し込めるのでなく、こころのコップが一杯になっている状況を認めることが大切です。

こころのコップが溢れそうになったら、感情をリセットしましょう。
今回は、いつでもどこでもできて何の道具もいらないテクニックを紹介します。

◆ポジティブモーメント

いままでに一番「楽しかった」「うれしかった」場面を再体験するのです。
ポジティブモーメントというテクニックです。
場面は具体的にその一瞬を再現します。その場面は、いつ、どこで、どんな場面でしょうか。そのときどんな気持ちだったか、誰がいて、何が見えていたでしょうか。ほかにも、どんな匂いでどんな明るさで、周囲の音は、温度は、雰囲気はどんな感じだったのでしょう。

試験の合格発表で自分の番号を見つけた瞬間
デートで初めて手をつないだ瞬間

あなたにとってのポジティブモーメントはどんな場面でしょうか。
このような場面をあらかじめ準備しておき、イライラが溢れそうなときに、この瞬間の感覚を呼び起こします。
毎日、寝る前に思い出して1日をリセットするのもよいでしょう。

こころのコップが溢れそうになったら、ポジティブモーメントを思い出してみましょう。
何の道具もいりません。ほんの数秒間です。
感情をリセットして、こころの余裕を取り戻しましょう。

(文:田辺有理子/編集:川嵜昌子