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イライラはアレルギーに似ている?
皆様、こんにちは。協会ブログチームの池田真茶です。
さて、ブログチームメンバーがリレー形式でお送りしているテーマ「季節のイライラ」。最後に担当が回ってきて驚いたのは、この季節のあるある話は、「花粉症」に関するイライラが多いことです。それだけ「花粉症」に悩まされている方が多いということなんでしょうね。今日は、年度末からくるイライラ解消法をご紹介します。
■イライラはアレルギーと似ている?
10年前、アンガーマネジメントファシリテーター養成講座を受講した時、「怒りというのは、アレルギーと似ているんです」と安藤俊介代表から学んだことを思い出しました。
「花粉症」などもその1つで、人それぞれ症状が違います。そのため、「対処療法」や「体質改善」もその人に見合ったものでないといけない訳です。特に、アレルギーが出てしまったら、まずは、「対処」です。つらい症状に悩まされているのだとしたら、今すぐ即効性のある薬を使って対処しますよね?それと同じです。
イライラした時も、まずは、「6秒やり過ごす」など、すぐに「対処すること」が大切です。
また、「体質改善」では、ストレスを溜めない体質にするために生活習慣を見直し、ゆっくり時間をかけて行う必要があります。日本アンガーマネジメント協会には、様々な講座の中で「体質改善」に特化した講座「アンガーマネジメント×怒らない体操」があります。ストレスは「あばら」に溜まりやすいと言われています。そのため、体を動かしながら日々の習慣として取り入れ、「体質改善」を目指していきたいものです。
■年度末はイライラの宝庫?
年度末ということで、3月は様々な行事が目白押しです。入試、卒業、転勤、引越、そして、新しい年度の始まりに繋がっていきます。入試でいうと「合格」「不合格」、職場では「昇進」「左遷」などもあるかもしれません。仲間や同僚と離れてしまうことが「悲しい」という人もいれば、同じ空間でイライラする環境からの脱出、やっと離れられて「嬉しい」という人もいるでしょう。
つまり、この季節には多くの感情が一喜一憂しやすく、人間関係に関する「イライラ」が山積しています。
■「意味づけ」を変えてみよう
私たちは、自分の思うようにいかないことが続くとイライラが溜まっていきます。
「なんやねん!」「ありえへんわ!」など、自分の大切な価値観や願望、欲望が目の前で裏切られた時、自分の中にある「こうあるべきだ!」という理想とのギャップが大きければ大きいほどイラッとしてしまいます。
ある日のこと。
満員電車に乗車中、急ブレーキがかかった瞬間、よろけて隣の人達をドン!と押してしまった。
「ごめんなさい!」ととっさに謝ったのですが・・・。
A「チッ」と、舌打ちして睨んできた。
B「大丈夫ですか?」と、こちらを心配してくれた。
このように全く正反対の対応が返ってきました。Aさんは、「危ないだろ?怪我をしたらどうするんだ!」とでも思ったのかもしれませんね。怒りは「防衛感情」とも言います。自分の身を守るため、とっさに怒りを感じたのでしょう。
逆に、Bさんは、自分の事よりも私のことを思いやってくれました。
このように、同じ出来事に遭遇しても人によって対応は様々です。出来事への「意味づけ」が違うと「怒る人」もいれば、「怒らない人」もいるのです。つまり、怒ることもできるし、出来事への意味づけ次第では怒らないことを選択することも出来るのです。
「同じ出来事でも、人それぞれ違うんだ!」
普段であれば、自分の「怒り」について考えていきますが、今回のように相手側の反応を俯瞰して見ることで「出来事への意味づけ」に対する違いを体感出来ました。
それは、最初にお話したアレルギーと似ているなと感じました。同じ出来事や状況に遭遇してもイライラせずに心配してくれる人もいる訳ですからね。意味づけが違うとこんなに違うんですね。
環境や季節に負けず、自分にとって「より良い対処方法」を選択し、新年度へ向けて穏やかな生活を目指していかれることを願っています。
講座情報はコチラ:
https://www.angermanagement.co.jp/seminar
現在、日本アンガーマネジメント協会ではオンライン講座も開催しています。