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『怒りに負ける人、怒りを生かす人』あなたはどちら?

2016年03月29日

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『怒りに負ける人、怒りを生かす人』 安藤俊介著 朝日新聞出版(2016)

◆怒りに負けるとは?

何かにイラッとしたときに、その怒りに負けてしまうのか、その怒りを生かすのか、あなたはどちらの人でしょう?
そもそも「怒りに負ける」「怒りを生かす」とはどういうことなのでしょうか?

「怒りに負ける」とは、自分の怒りの感情に振り回され、「怒りの奴隷」のようになってしまうことです。

同様に振り回されてしまう状態の言葉に、「時間に追われる」「お金に追われる」「酒に呑まれる」などがあります。
いずれも、自分でコントロールできなくなり、受け身になってしまっている状態です。

「怒りに負けている」とき、しかしながら、自分が「負けている」という意識はなく、むしろ「私を怒らせるようなことばかり起きる」「悪いのは周囲だ」と感じていることが多いと思います。

けれども、ムダに怒ることにより、本人の時間とエネルギーが失われ、自分が目指しているゴールから遠ざかってしまっていたりします。

◆怒りを生かすとは?

それなら、怒らなければよいのでしょうか?

本書には、日本人はアメリカ人と比較して、「『怒りを抑える』傾向にあるような気がします」と書いてあります。
怒りを我慢した結果、不利益を被ったり、ストレスで体調を崩したり、怒りを溜め込んでキレたりするため、単に怒らなければよいというわけではありません。

怒りを「『現状を変える』『よりよいものをつくる』などの建設的な方向、プラスの方向にもっていく」(本書)こともでき、それが「怒りを生かす」ことです。

怒りに振り回されるのでもなく、我慢をするのでもなく、どうでもよいことは怒らず、重要だと思うことは伝えるなどして怒りを上手に出していくことが、アンガーマネジメント的な考え方です。

本書には「『怒りを生かす人』は、人間として重用なことを侵害された場合に、きちんと『NO』と言うことができる人です」とも書いてあります。

本書は、下記のような構成になっています。
第1章 「怒りに負ける人」「怒りを生かす人」の違いとは?
第2章 日々、イライラする、ささいなことにムッとくる場合
第3章 大きな怒りを感じたり、怒りが積もり積もった場合
第4章 「怒りたいのに、怒れない」と悩んでいる場合
第5章 「怒りを生かす人」であるために大切な8つの習慣

◆怒れない悩み

このなかで、「怒りたいのに、怒れない」悩みというのは、私もよく聞きます。
怒っている相手に伝えられないので、他の人に八つ当たりをする、愚痴を言う、不機嫌な態度をとって気づいてもらおうとする、ネットに匿名で投稿するなど、別の方法で、怒りを晴らそうとしがちです。
怒れない、けれどもじつは怒っているのです。

本書では、怒れない人は、「『比較的怒れそうなことを』を選んで、相手に怒りを伝えてみる」「冷静に伝える」方法や、「一人カラオケ」に行くなどの「少しでも癒される方法、自分がラクになる方法」がアドバイスされています。

かつては「怒りに負ける人」であった著者の体験も語られている本書を読んで、あなたも「怒りを生かす人」になってください。

『怒りに負ける人、怒りを生かす人』の情報はこちら
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=17890

(文/編集:川嵜昌子