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AM物語…それは、4人家族の増怒(ますど)家で、主人公のあつこが、夫や子どもとの関わりで生じるイライラを、アンガーマネジメントによって解決していく物語。増怒家の人物紹介はこちら
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【前話】

あつこ、怒りのメカニズムを知る

私は増怒(ますど)あつこ、40歳。増怒家のお母さん。
仕事と家庭の両立がうまくいかずにイライラ…怒りが増すばかり、そんな毎日を送っています。特に夫や子ども達には怒ってばかり!毎晩、子ども達の寝顔に向かって「怒りすぎてごめんね…」と心の中で謝り、自責の念にかられています。

《今日のあつこの怒り》

今日もデスクワークが山盛り、マグボトルに持ってきた美味しいコーヒーも、ほとんど飲まないうちに冷めていく…。短時間勤務の終業時刻が迫る中、部署のゴミ箱に紙くずを捨てようとしたら、洗っていないペットボトルが山盛り。うちの会社はペットボトルの自動販売機を置いてないでしょ!事業ゴミに出せるようちゃんと洗ってラベルをはがして分別してよね!イラッとくるけど、「怒りの温度計」の10段階で言うと2くらいかな。仕方ない、洗って分別するか。ちょうどデスクワークで肩がこっていたし、体を動かせてむしろ良かったと思うことにしよう。

仕事でクタクタになって帰宅すると、午後半休で私より早く帰っていたあつおが夕食を作ってくれていた。ありがたいと思う反面、調理で出たゴミの分別が超適当でイライラする。

「このゴミはプラスチックで、これとこれは燃やせるゴミ!!あつおはゴミのこと何も分かってないね」
「せっかくご飯用意したのに何だよ。いつもゴミ出しだってやってるのに」
「あつおがやってるのは、ゴミを集積所に運ぶだけでしょう?それは単なるゴミ運び!!ゴミ出しっていうのは、家の各部屋のゴミを集めて、同時に新しいゴミ袋をセットして、ついでにゴミ袋の在庫をチェックして、最後にゴミを集積所に運ぶ、これ全部で『ゴミ出しやりました』って言えるのよ!!」
「もういいよ、温かいうちにご飯食べて」
あつおは不機嫌そうに言った。

ああ、またやっちゃった。あつおのゴミ分別の怒りの温度は7かな。こういう地味だけど大事な家事…世に言う「名もなき家事」をないがしろにされると私は強く怒りやすい。自分の怒りの傾向は何となくわかってきた。

でも、どちらも同じゴミ分別の問題なのに、怒りの温度を比較すると、会社は2であつおは7。この違いはなぜだろう?6秒王子に聞いてみなくちゃ!
明日はイライラしないで過ごせますよーに!

あつこさん、自分のイライラでお困りかい?
僕は6秒王子。人々にアンガーマネジメントを教えるために夢の中だけに現れるのさ。

今日のあつこさんは同じゴミ分別という問題に対して、「怒りの温度計」の10段階は、会社は2あつおさんには7とずいぶん違っていたね。
実は、怒りには「身近な対象にほど強くなる」という性質があるんだ。

あつこさんがあつおさんにより強い怒りを感じたのも、「身近な対象にほど強くなる」からなんだ。これからは、家族や親しい人達に対してイライラしたら、「身近な対象だからこそ怒りが強くなっているかもしれないな」と考えてみようよ。そして、今まで学んだアンガーマネジメントテクニックの「ストップシンキング(頭の中を真っ白にする)」や「コーピングマントラ(落ち着く呪文)」を使えば、怒りのピークである6秒をやり過ごせて、怒りを感情的にぶつけずにすむよ。
Let’s Challenge!アンガーマネジメント♪

(イラスト/松山知子)