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AM物語…それは、4人家族の増怒(ますど)家で、主人公のあつこが、夫や子どもとの関わりで生じるイライラを、アンガーマネジメントによって解決していく物語。増怒家の人物紹介はこちら
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【前話】
https://www.angermanagement.co.jp/blog/49915

私は増怒(ますど)あつこ、40歳。増怒家のお母さん。
仕事と家庭の両立がうまくいかずにイライラ…怒りが増すばかり、そんな毎日を送っています。特に夫や子ども達には怒ってばかり!毎晩、子ども達の寝顔に向かって「怒りすぎてごめんね…」と心の中で謝り、自責の念にかられています。

《今日のあつこの怒り》
気持ち良く晴れた休日、久しぶりに家族で運動公園へピクニックに行くことにした。新緑の運動公園はとても爽やかで、賑わっている芝生エリアにレジャーシートを広げた。あみも「Wi-Fiが無い所は退屈なんだよね」とか言ってた割にはあつしと一緒に滑り台で遊んでいるし、まだまだ子どもだなぁ。

ふと近くを見ると、やたら大きいブルーシートを広げている若者2人組がいた。こっちは家族4人で2畳くらいのレジャーシートなのに…自分たちが快適ならOKなのかしら。でも一人1畳くらいまでが常識でしょ!混み合ってるのにマナー違反だわ!彼らをついついじーっと見てしまう。せっかくの楽しいピクニック、こんなイライラするために来たんじゃないんだけど!!

私がイライラしながらその2人組を見ていると、あつおはボソッとつぶやいた。
「大変だよなぁ、場所取り」
「え?」
「あんな大きいブルーシート、持ってくるのだって重くてキツいし。それにクーラーボックスもあの特大サイズ。きっと多人数のために場所取りしてるんだよ」
「確かに、2人にしては荷物が多めかも…」
「俺も入社したての頃は、『花見の場所取りも新人の仕事のうち』って先輩に言われて、寒い中ずっと待っていたもんだよ」
「そっか…」
「あの2人に『場所取りおつかれさま!』って言ってあげたい感じだね」

同じ状況を見ていたのに、私とあつおの感情は全然違っていた。いつもは頼りない感じのあつおだけど、何気なくいいこと言うんだよね、尊敬しちゃう。イライラはすっかり収まって、なんだか2人組がほほえましくなってきた。ああ、ピクニックに来て良かった!あつおとの感情の違いが気になるから、今夜6秒王子に聞いてみようっと!!

あつこさん、自分のイライラでお困りかい?
僕は6秒王子。人々にアンガーマネジメントを教えるために夢の中だけに現れるのさ。

「教えて6秒王子、同じ出来事に対して私は怒ったのに、あつおはすごく好意的で…この違いは何なのかしら?」

それはいいところに気付いたね。今日は行動するときの2つの軸と、怒りが生まれるメカニズムについておさらいするね♪あつこさんは2人組をずっとイライラしながら見ていたけど、まずは前に話した2つの軸で考えて欲しいんだ。
1つ目は、その状況が自分の力で変えられるのか・変えられないのか。
2つ目は、その状況が自分にとって重要か・重要じゃないのか。

「赤の他人である2人組は変えられないし、重要でもないかな…」

そうだね、今回の出来事は「変えられないかつ重要でない」に当てはまるよね。それなら「放っておこう」が適切な行動だよ。

「そっか、2人組のことは放っておいて、子ども達を眺めていれば良かったな。でもどうして同じ出来事でも、人によって怒ったり怒らなかったりするの?」

前に、意味づけで怒りが生まれるっていうメカニズムを説明したよね。出来事そのものには意味が無くて、各自が心の中の「べき」という価値観の辞書のようなもので意味づけをしているんだ。今回の件であつこさんは「マナー違反」と意味づけて、あつおさんは「場所取り頑張っている」と意味づけたんだよ。同じ出来事でも意味づけが違えば、怒りが生まれたり生まれなかったりするし、もし怒りが生まれてもその程度は変わってくるよ。

怒りの原因は外ではなく、自分の内側にあるってことを思い出してね。
Let’s Challenge!アンガーマネジメント♪

(イラスト/松山知子)