アンガーマネジメントで信頼関係もアップ！

水谷紀子（愛媛県今治市）

こんにちは！協会ブログチームの水谷です。

先日、私は少し遠方のお客さまの会社で研修を行う予定でした。車で片道、約2時間半の距離。朝から夕方までの仕事なのでいつも以上に体調も整え天気予報もチェックして、前日は早く寝て・・・準備万端で出発したのです。すべてが順調でした・・途中までは。

ちょうど40分ほど車を走らせた時に、スイスイ進むはずの高速道路が、たくさんの車の渋滞で、のろのろ運転になりました。何ごと？！と少し先を見るとパトカーの赤い点滅が見えたのです。
1台1台の車に説明しに来てくれた警察官の話によると、
■事故で車が炎上し、高速道路が通行止めになった。
■次のインターには行けないから引き返してほしい
とのこと！

丁寧な警察の対応には頭が下がりますが、一気に血の気が引きました。『引き返してって言われたよね？余裕持って出発したけど、引き返したら絶対に間に合わないよね？』アンガーマネジメントを学ぶ前の私なら、予定が狂ったことで動転し、目の前の警察官を質問攻めにして困らせてしまったかもしれません。しかし今回、血の気がないながらすぐに頭の中に浮かんだのは「行動のコントロール」でした。

行動のコントロールは、「変えられる／変えられない」「重要／重要でない」の2つの軸で整理し、自分の行動を決めるテクニックです。今の状況は変えられない、そして、私にとってものすごく重要。
まずは今の状況を受け入れて、今の私に出来る最善の行動を探します。お客さまに電話を入れたいけれど、その時は朝の7時。研修担当者のOさんはまだ出勤していません。なのですぐに最初のインターチェンジまで引き返すことにしました。そして、安全運転を心がけながら引き返す間の30分、必死に今できることを考えました。

最初のインターチェンジまで戻った時には冷静に戻っていたので、すぐにOさんに電話をし、状況を説明。その上でいくつかのご提案をしました。
・オンライン研修に変更して実施するか
・到着は予定よりも2時間遅くなる、短縮して研修を進めるか
・予定よりも2時間遅くスタートし、2時間遅く終了するか
・日程を変更するか
・・などを冷静に。

私が朝一番に電話をかけて「高速道路で事故があって・・」と話したものだからOさんもびっくりしていらっしゃいましたが、すぐに社内で話し合ってくださり、結果、オンラインでの研修に切り替えて、無事時間通り開催する運びとなりました。