ほっと・AM
こんなときに役に立つAMテクニック
分かって欲しいを伝えよう
皆さん、こんにちは。協会ブログチームの池田真茶です。
さて、皆さんは、家族の言動に対して苛立ちを覚えたことはありませんか?
私たちは日常で、実に多くのイライラに出くわします。中でも、身内にほどそのイライラは強く出てしまう傾向にあるんですね。そのほとんどは、取るに足らない一瞬イラっとする程度で、大したことはありません。ところが、先日、私は、久しぶりに母に対して怒りが爆発しそうになりました。「なんで?」「いつもいつも」「前にも言ったよね?」あきらかにNGワードを連発しそうになる、そんな状況があったのです。
昨年、入退院を繰り返した父が、この8月に入り、またもや入院しました。原因は、肺炎です。このご時世、肺炎の症状が出たと訴えたところで救急車はなかなか来てくれません。
実は、半月前にも肺炎の兆候があったのですが、熱がそれほど高くなかったことで、普段通うクリニックで点滴での治療となっていました。5日ほど治療を行い、母からは「肺炎は治った」と聞いていたので、私はすっかり安心していたのです。
ところが、1週間後、実家へ顔を出すと、ベッドでツラそうに息をする父の姿に出くわしました。「まだ息切れするの?」と問いかけても、「いいや、何ともない」か細い声が返るばかりでした。
父は、過去に肺を手術していて、片方の肺が3分の1ほどありません。ちょっと無理をするとそれだけで息が上がりやすいのです。そこで、もう一度病院で検査をするように伝え、その日は帰ったのです。
それから10日。私は、さらに苦しそうな父を見て唖然となり、怒りが爆発しそうになりました。心の中では、「なんでこんなことになってるの?」「あきらかにいつもと違う症状なんだから早く病院連れて行ってよ」「放ったらかさず連絡して来てよ!」それはもう、いろんな思いが一瞬にして渦巻いて、感情コントロールが難しい状態に達していました。
私に心配をかけないようにとの思いからか、母は、いつも事後報告してきます。大変な状況になってから報告を受けることが過去にも何度もありました。それだけに、昨年、父の入院が決まった時点で実家の近くに引っ越しをし、いつでもサポート出来る体制を整えてきたつもりでした。ところが、相変わらずの事後報告の連発です。何度も話し合い、理解をして貰えたと思っていただけにショックは大きいものでした。
過去の私なら、怒って正論を述べ、怒りをぶつけて相手をやり込めたと思っていた場面です。
しかし、今回は違いました。怒りをぶつけてもどうすることも出来ない訳です。それよりも、今できることを考えよう、最善策は何だろうか?と怒りを爆発させるのではなく、次の一手を考える方に意識を向けることが出来ました。
おかげで、病院とやり取りを重ね、内科で診ていただけたのです。結果はというと、肺炎は完治どころか酷くなっており、父は、検査後そのまま入院しました。
母としては、元々口数少ない父から症状を引き出すのは難しかったんだと思います。それだけに、本人が「何ともない」と口にすれば、勝手に「大丈夫」と安心してしまう。思い込みが優先され、本人のちょっとした苦痛のサインをもう少しで見逃してしまうところでした。
「言わんと分からんでしょ」という母、「しんどいんやから察してくれよ」と思う父。
家族のことを思い、それぞれが心配し、気にかけているからこそ、思いを言葉にして伝えることが大切なんだなと身をもって感じることとなりました。
皆さんも、「なんで分からへんの?」と相手に怒るのではなく、「分かって欲しい」という大切な気持ちを言葉にして伝えてみませんか?
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