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コラム - アンガーマネジメント
アンガーマネジメントを通して多様性を考える
小学校にアンガーマネジメントを伝えるためにお伺いすることがあります。数年前と比較して大きく変化したと思うことが、海外にルーツを持つ子どもの増加です。今回は、アンガーマネジメントにも通ずる多様性について考えてみました。
学校出前授業で見つけた課題日本語指導が必要とされる子供の割合は令和6年8月8日、文部科学省から発表された最新の調査結果によれば、日本語指導が必要な児童生徒の数が69,123人に達したことが明らかになりました。
(引用元:文部科学省「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査(令和5年度)」の結果について
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/09/1421569_00006.htm)
なにかしらかの理由で
地元の友達から離れて
知らない文化を受け入れ
分からない言葉で
日中の時間を過ごす。
逆の立場になって、これがもし自分なら…
- 友達と会えなくて寂しい
- 病気になった時どうしようという不安や恐怖
- 何をして良い時間なのか分からない見通し不全
帰りたくても帰れない…無力感や郷愁を感じるなど複雑な気持ちで一杯になるでしょう。
ストレスを溜めて悪者探しを始めたり、自分の人生を恨みだしたりしたかもしれません。
日本で生まれ育った私でさえ、人と言葉は通じても、話が通じなくて困る場面も多々あります。
分かってもらえないしんどさを、成長途中の幼い心で一杯抱えているのではないか。
そんなふうに感じました。
子どもたちに教えられた、教室でのコミュニケーション
一方教室では子ども同士でどの様なかかわりをしているかと観察してみると、単語やサイン、ジェスチャー、絵で説明、アイコンタクトなど非言語コミュニケーションをフル活用して、交流を図っている様でした。
ここに居る事が当たり前で、言葉がわからないなら、非言語コミュニケーションを取り、必要に応じて翻訳機や他のツールを使えば良い。
その様なメッセージを子どもたちから受け取りました。
アンガーマネジメントに通じること
アンガーマネジメントでは正誤や勝ち負けに拘らず、多様性を受け容れ合う事を大切にしています。
子どもたちの姿を見てこれぞ『多様性』だと思いました。
目の前にある状況を悲観して終わるのではなく、どう対応するか検討を重ねる子どもたちの姿を見て、アンガーマネジメント的対応だと嬉しく思いました。
みんながわかりやすくなる工夫を
私たちが担当するアンガーマネジメント出前授業でも、理解しやすい言葉使い、非言語コミュニケーションの両方を工夫し、授業をより分かりやすくブラッシュアップする必要性を感じました。
大人も子どもも両輪で『できた!わかった!』の経験が積めるように共に活動をしていきませんか。
講座情報はこちら
https://www.angermanagement.co.jp/seminar
現在、日本アンガーマネジメント協会ではオンライン講座も開催しています。
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